誤植（ごしょく）とは？

「誤植（ごしょく）」とは、印刷物の文章において、文字や記号が誤って印刷されてしまうミスのことです。
誤植は、具体的には誤字・脱字・句読点の誤りのほか、画像のズレなども含まれています。元来、活版印刷で文字を組み間違えることを指していましたが、現在では文字の誤り全般を指す言葉として使われています。

誤植とは？

誤植とは、印刷物の文章において、文字や記号などが誤って印刷されていまうミスのことを指しています。
誤植が発生するのは、編集段階での校正ミスや印刷工程での不具合によるものがほとんどです。その影響は、ごく小さな表記ミスから情報の正確性に関わる重大なものまでさまざまです。現代において、デジタル校正や自動化が進んではいるものの、誤植を防止することは今もなお重要な課題と言えます。

誤植の種類

誤植は、印刷物における文字や記号の間違いのことで、通常は原稿の内容が正確に反映されない場合に発生してしまいます。
誤植の種類は以下のとおりです。

☑誤字
➪文章中に誤った文字を使用してしまうこと。
 
☑脱字
➪必要な文字が抜け落ちていること。
 
☑句読点の誤り
➪句読点の位置や要不要を間違えていること。
 
☑衍字（えんじ）
➪不必要に文字が余分に入ってしまっていること。
 
☑記号の誤り
➪記号を間違って使用してしまっていること。
 
☑画像や図版の位置ズレ
➪印刷された画像や図版が、本来あるべき場所とはズレた箇所にあること。

誤植の主な原因とそれによる影響

誤植が起こる主な原因は、校正ミスや入力ミス、印刷機の不具合、フォントやデータの変換エラーなどが挙げられます。

【誤植によるデメリット】

誤植が発生してしまった場合、以下のようなデメリットが考えられます。
▲信頼性の損失
➪誤植が頻繁に発生してしまうと、企業や出版物の信頼を損なう恐れがあります。
 
▲再印刷コスト
➪誤植を修正する際には、再印刷が必要となり、その分のコストが増えてしまいます。
 
▲情報の誤解
➪誤情報が読者に伝わり、混乱を引き起こす可能性があります。
 
また、誤植が発生することによって、読みやすさが低下しブランドイメージの損失なども起こり得ます。
こうしたことを防ぐためにも、対策が必要となります。次の章で見ていきましょう。

誤植の防止対策

誤植を防止するための技術とプロセスが、印刷業界において進化しています。しかしながら、誤植は依然として発生する恐れがあるため、その影響を最小限にとどめるための取り組みがなされています。
〇校正作業
➪校正作業では、原稿と印刷物の内容を何度も照らし合わせることで、文字や記号、画像などの誤りがないかどうかチェックします。
 
〇工程の流れを最適化する
➪編集から印刷までの工程を明確化し、ミスを防ぐ仕組みづくりを行います。
 
〇多段階校正
➪校正作業のプロセスに、編集者、校正者、デザイナーなど、複数の目で確認する工程を取り入れることも大切です。
 
〇デジタルツールの活用
➪自動校正ソフトやスペルチェック機能を活用し、人為的な入力ミスがないかを検出します。
 
〇チェックリストの活用
➪よく発生しているミスを一覧化し、確認作業に役立てるのもおすすめです。
 
〇試し刷り（校正刷り）
➪本印刷をする前に試し刷りを行って、内容を紙ベースで確認します。
 
〇スタッフ教育の実施
➪校正担当者や印刷スタッフへの教育を行い、誤植防止の意識を高めてもらいましょう。
 

万が一、誤植が発生してしまった場合でも、迅速に修正、再印刷の対応を取ることで、影響を最小限に抑えることが求められます。

まとめ

誤植は、これまでもこれからも、印刷業界においては避けられない課題と言えます。
ただ、誤植自体に利点はないものの、誤植を発見することによる編集や印刷工程への改善点の気づきにつながります。また、チーム全体の校正意識が高まることで、品質への意識が向上することも見込まれます。
とはいうものの、誤植を防ぐための取り組みをしっかりと徹底し、印刷物の信頼性と品質の向上に努めることが大切です。
 
 
 
 
 

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