「紙目」とは、紙の繊維の方向です。
紙目は、製造過程で紙が流れていく方向に向かって繊維が揃うことにより生じるすき目のことで、「流れ目」ともいいます。
この方向によって折りにくい、折り目の部分がひび割れるなどの問題が生じる可能性があります。
「紙目」とは、紙を構成している繊維の方向のことです。
紙目とは、製造過程で紙が流れていく方向に向かって繊維が揃うことによって生まれるすき目のことで、「流れ目」ともいいます。
紙目は、縦目と横目とに分けられます。
縦目と横目の違いは、実は最終的なカットの仕方だけです。
といういのも、紙は製造ラインを流れる過程で繊維の方向が一定の大変長い紙となります。それを一度とても大きなトイレットペーパーのように、ロール状に巻き取っています。
これを実際に使用するためににシート状にカットする際、ロール状の紙の繊維の方向に対して縦と横どちらの向きで切り取るかどうかで、縦目と横目が決まるのです。
紙目の方向を確認する簡単な方法として、紙を裂く方法があります。
用紙を手で裂いてみたときに、その方向にきれいにまっすぐ裂けた場合その方向に紙の流れ目があると考えられます。
縦目についての詳しい内容は「縦目とは?」をご覧ください。
横目についての詳しい内容は「横目とは?」をご覧ください。
紙目の方向の確認は、特に折り加工が必要な印刷物を作る際に重要になります。
なぜなら、紙は紙目に沿って折りやすく・曲がりやすい一方で、紙目に沿って裂けやすい性質があるためです。
この際、紙目に対して折る方向が平行なものを順目と呼びます。折り加工が必要な印刷物は紙とデータが順目であれば、綺麗に折ることができます。
一方で、紙目に対して垂直のものを逆目と呼びます。逆目の方向に折り加工をする場合は、繊維が折り加工に反発し、折り目の表面が裂けてしまったり、ひび割れやシワが発生しやすくなることがあります。
折りがきれいではありませんので、重ねて揃えたとき背がきれいに揃わないというデメリットもあります。
したがって、特に折り加工が必要な印刷物の場合は、紙目と折る線が平行になるようにデータを作成することが大切です。
また折り加工以外でも、スタンドPOPなどの縦に立てかけるような印刷物は逆目方向に印刷してしまうと紙の上側が前に反りやすくなってしまいます。さらに、電車の中吊り広告なども吊っているうちに乾燥や加湿によって丸まってしまうこともあります。そのため、このような印刷物も順目で印刷することが望ましいでしょう。
ちなみに折り加工が必要な印刷物に対して、さまざまな条件で紙目を合わせることができないという場合には、「スジ押し」という加工を事前に施してから折ることで、問題を回避することが可能です。特に厚手の用紙で折り加工が必要な印刷物は、「スジ押し」加工をしてから折る場合が多いです。
紙目とは、紙の繊維の流れのことでしたね。
印刷物ごとに適した紙目で印刷しないと折りにくい、折り目の部分がひび割れるなどの問題が生じる可能性があります。
紙目は、最終的な印刷物の仕上がりを左右することもあるほど、大変重要な要素です。
今後、印刷物を作成する際には自分の作りたい印刷物の用途に合った紙目のものを意識して選ぶようにしましょう。
ちなみに、大倉印刷では制作物に合った紙目をきちんと選んでおりますでの、安心してお任せくださいませ。
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
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