「トンボ」とは、印刷物を仕上がりサイズに裁断する際、またフルカラー印刷でCMYK4色の版を重ね合わせる際の目安となる印のことです。
トンボは印刷物をきれいに仕上げるために大変重要な役割を担っています。
今回は、種類や役割も詳しくご紹介します。
トンボとは、トリムマークとも呼ばれ、印刷物の作成時に完成サイズに仕上げるための目印を指します。
トンボという名前の由来は、昆虫のトンボに似ていることから名づけられたと言われています。
家庭用プリンターを使用して、A4サイズのチラシを作る場合、A4サイズの用紙を準備してそこに印刷するのが一般的かと思います。
しかし、印刷会社でチラシを印刷するときは、A4サイズより大きい紙に作成したい図柄とトンボを印刷し、トンボに合わせて端を切り落として仕上げているのです。
日本において一般的に使用される日本式トンボには以下のような種類があります。
〇センタートンボ:天地左右それぞれの中心を示す部分で、二つ折りのリーフレットや冊子などを作る場合は、折り位置の目安にもなる
〇コーナートンボ:内側の線は仕上がり位置(断裁位置)を、外側の線は塗り足しの範囲を示す
〇折りトンボ:折り目などの加工を入れる指示が必要な場合に使用される
また、トンボの外側に、色のついた丸や四角などのマークが入っていることもあります。これは、「この印刷物にはこれらのインキが使われています」ということを示す「色玉」というものです。それぞれのインキの100%の濃さで印刷されています。
このほか、主に海外でやり取りする際に使われている、西洋式トンボというものもあります。線が1本ずつのトンボで、これは日本では使用できない印刷会社が多くなっています。
「センタートンボ」は仕上り位置の天地左右の中心を表しています。また、カタログや冊子などの印刷物で使うノンブル(ページ番号)などの位置の目安にもなります。
「コーナートンボ」は仕上がりサイズを表しています。 内側のトンボで仕上がり位置を、外側のトンボで塗り足し領域を表します。また、内側のトンボは断裁機で断裁する際の位置の目印になります。
折り加工や筋入れ加工などがある場合には、それらの位置をトンボで指示します。
印刷はCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4つの色を1枚の紙に重ね合わせて色を表現しています。トンボはその4色を重ねる際の基準線となり、主にセンタートンボで印刷のズレをチェックします。
家庭用プリンターで印刷物を作成する場合には、トンボは必要ないとお伝えしました。
このほか、断裁なしの簡易的な書類などをオンデマンド印刷機で作る場合にも、トンボは必要ありません。
背景に色がある場合は、周りに白いフチができてしまいますが、背景なしの白黒の書類などの場合には、コストを抑えることができるためおすすめです。
また、トンボがいらない例として、印刷会社がトンボを付けてくれるケースもあります。ただし、発注する印刷会社により異なりますので、気になる場合は相談してみると良いでしょう。
なお、大倉印刷ではトンボ付けも承っております。お気軽にご相談くださいませ。
トンボは、印刷物をきれいに仕上げる際に必要となる目印のことでした。
トンボは主に、裁断位置やフルカラー印刷でCMYK4色の版を重ね合わせる際、さらには折や綴じなどの加工を施す位置を確認するために用いられます。
このようにして、トンボを基準にして印刷や加工を行うことから、印刷データの中でも特に重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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