コラム

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PUR製本とは?無線綴じとの違いやメリットについてもご紹介!

2023年9月23日
PUR製本 メリット

PUR製本とは、PUR糊を使用して本を綴じる製本方法です。
PUR製本は、通常の無線綴じよりも本の根本から開きやすいため見開き1ページを開いたままで使用しやすい本に仕上がるのが特徴です。
強度が高い製本方法であることから、写真集や教科書などに使われています。

PUR製本とは?

PUR製本は、冊子印刷で使われる製本方法の一つです。無線綴じに使用するホットメルトという糊の部分に、強度や耐熱性に優れたPUR糊を使用する製本方法です。
通常の無線綴じにおいては、EVA系の接着剤を使用しています。しかし、PUR製本では反応性ポリウレタン系の接着剤を使用することで、強度や接着性、柔軟性をアップさせることができます。
通常の無線綴じよりも丈夫で本の根元から開きやすい冊子に仕上げることができるのも特徴の一つ。また、糊自体が温度変化に強いため、長期保管する冊子にも向いています。

PUR製本と無線綴じとの違いとは?

PUR製本 メリット

♦PUR製本♦
・冊子の開きが良いため、ノド*周辺の文字や写真・挿絵までしっかり見やすい。
・ページ数の多い冊子でも開きやすく、読みやすい。
・コピーが取りやすい。
♢通常の無線綴じ♢
・冊子のノド*元まで開けないため、ノド周辺の文字や写真・挿絵が隠れてしまう。
・ページ数の多い冊子になればなるほどノド部分が開きづらく、読みづらくなる。
・コピーが取りにくい。

*ノド・・・本を開いたときに綴じられている内側のこと。

PUR製本のメリットとは?

ブログ PUR メリット
PUR製本のメリットは大きく分けて以下の4つです。

PUR製本のメリット
〇耐久性が高い
〇ページの開きが良く、読みやすい
〇熱に強い
〇環境に優しい

〇耐久性が高い

使用する糊(ホットメルト)の粘着強度が高いことから、ページ数が多くても丈夫な冊子を製本することが可能です。

〇ページの開きが良く、読みやすい

使用する糊(ホットメルト)の柔軟性も高いため開きが良く、ページ数が多くても読みやすく仕上げることができます。

〇熱に強い

使用する糊(ホットメルト)は耐熱性に優れており、100度近い温度環境にあっても糊が溶ける心配はありません。

〇環境に優しい

PUR製本に使われる糊(ホットメルト)は、一度固まると古紙リサイクルの溶解工程においても溶けることがないため容易に除去することができます。日本印刷産業連合会では、『環境配慮型製本のり』に指定されています。

PUR製本のデメリットとは?

PUR製本の主なデメリットは以下の2つです。

・製本作業の難易度が高い。
・コストがかかる。

通常の無線綴じに比べ、接着剤の取り扱いが難しいため、対応できる現場が少ないことからコスト増へつながってしまいます。

PUR製本はこんなシチュエーションに向いている!

楽譜 バイオリン 演奏

本を見ながら両手を使いたい!

手で押さえておかなくても本を開いた状態をキープできるため、本を読みながら他の作業をしたい場合に向いています。

おすすめの冊子
・料理のレシピ本
・楽譜
・辞書など

快適に読書をしたいとき!

本をテーブルなどに置いたまま読書を楽しむことができます。お子様と一緒に絵本を読むときにもおすすめです。

おすすめの冊子
・絵本
・小説
・学術書など

見開き1ページをきれいに表現したいとき!

本の開きが良いため、ノドの部分までしっかりと見ることが可能です。見開きのデザインや写真・絵柄が多くある冊子におすすめです。

おすすめの冊子
・写真集
・美術書
・図鑑など

書き込みをしたい!

紙面が完全に開けるため、書き込みをしたい場合にもおすすめ。片方の手で冊子を押さえていなくても書き込みがしやすいため、ノートやテキストなどにも向いています。

おすすめの冊子
・ノート
・テキスト
・手帳など

コピーを取りたい!

通常の無線綴じの場合、本の開きがあまり良くないため、ノドの部分がうまくコピーできないことも。しかしPUR製本では、ノドの部分までしっかり開けるのでコピーも簡単に取ることが可能です。

おすすめの冊子
・楽譜
・カタログ
・ビジネス資料など

繰り返し開閉される冊子

通常の無線綴じより糊の強度が高いため、開閉時の耐久性もアップ!長期間使用される冊子に向いています。

おすすめの冊子
・教科書
・参考書
・絵本など

温度変化が激しい場所での保管

PUR製本は温度変化にも強く、とても丈夫で長持ち!そのため、長期間保存される本や温度変化が激しい場所で保管する冊子にもおすすめです。

おすすめの冊子
・記念誌
・マニュアル
・地図帳など

リサイクル性も重視したい!

メリットのところでもお伝えしましたように、PUR製本された冊子は紙と糊を完全に分離することが可能です。そのリサイクル適性の高さから、日本印刷産業連合会の古紙リサイクル適正ランクリストにおいて最高のAランクに分類されています。

おすすめの冊子
・環境報告書
・CSR報告書等の会社関連資料など

まとめ

PUR製本についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
PUR製本では通常の無線綴じで感じていた、“冊子が完全に開ききらなくて不便”という点が改善され、耐久性や耐熱性もさらにアップします。
これまでの冊子に満足できなかったという方は、一度PUR製本を試してみてはいかがでしょうか。

 

 

大倉印刷は、2023年現在文京区で創業40年となりました。
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文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
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