ユポ紙とは？

「ユポ紙」とは、紙に良く似た「合成紙」のことです。
ユポ紙の正式名称は、「ユポ」といいます。プラスチック素材のひとつ「ポリプロピレン」と、天然鉱物「無機充填材」から作られています。
撥水性が高く、商業印刷はもちろん、筆記にも適しています。

ユポ紙とは？

ユポ紙とは、紙に良く似たフィルム法合成紙です。
主な原料は、プラスチック素材のひとつでもある、ポリプロピレン樹脂。水に強く、破れにくく、かつ白色度が高いことから、商業印刷や油性ペン・鉛筆等による筆記にも適しています。
なお、「ユポ」の名称は株式会社ユポ・コーポレーションが開発・製造を手掛ける商品名であり、商標登録済みです。
また、ユポ紙は“紙”と銘打たれ、紙には似てはいるものの、木材などのパルプを原料としたそれとは異なります。
ユポ紙が水に強く破れにくいのは、３層構造となっていることに由来します。内側の基層が「強さ」を確保し、これを挟む2枚の表層で紙同様に「印刷する」「書く」ができるようになっています。

ユポ紙のメリット・デメリット

ユポ紙のメリット

ユポ紙のデメリット

ユポ紙の特長を活かした用途とは？

【投票用紙・選挙用ポスター】

ユポ紙は、選挙用の投票用紙にも使用されています。
ユポ紙が投票用紙として採用されている理由は…
・鉛筆での書き込みが可能
・折り目がつきにくい性質
・集計作業時に紙を開く手間が不要
 
また、雨や破れに強いことから屋外に貼りだされている選挙用ポスターにもユポ紙が使用されています。
選挙用ポスターでは、貼り付けに便利な裏面シールのユポ紙が用いられることが多くなっています。
選挙期間中のに雨ざらしの状態でも、シワになりにくくはがれにくいという性質もポイントです。

【飲食店のメニュー】

ユポ紙は、飲食店のメニューにもよく活用されます。
というのも、ユポ紙であれば水や油がメニューに付着した場合でも、汚れた部分を洗ったり拭いたりするだけで大丈夫だからです。

【作業場マニュアル】

ユポ紙の下敷き両面に対して「PET貼り加工」を施すことにより耐水性・耐久性がより一層高まり、水を扱う作業場のマニュアルとしても使用できます。また、水場で使える学習用下敷きとしてもおすすめです。

【車両の広告ステッカー】

ユポ紙は、タクシーの乗降ドア窓に貼られた乗車料金や広告ステッカー、また電車窓部に貼られた広告ステッカーの素材としてもおすすめです。風雨に強いことに加えて、表側に印字された文字・絵柄が裏側に透けにくいという特性も、ユポ紙が採用される理由の一つと言えます。

【飲食物のラベルシール】

飲食物のラベルにもユポ紙が使われています。結露などの湿気にも強く、破れにくい性質から冷蔵・冷凍食品ラベルシールにも最適です。

【販促用POP】

ユポ紙は、販促用POPを作成する際にも重宝されています。
具体的には、陳列棚やレジに貼られて揺れる「スイングPOP」や、お酒のビンやボトルの首に掛ける「ボトル首掛けPOP」など。
小売店の棚などに設置されるため、耐久性や撥水性が求められる販促用POP。以前は印刷した紙にラミネート加工を施して作成することが多かったのですが、ユポ紙ならそうした加工が不要なのです。

まとめ

ユポ紙は、合成紙であることから、普通の紙とは異なり、「水に強い」「破れにくい」といった多くのメリットを持っています。
さまざまな場面で活躍が期待できる素材として注目を集めています。
 
 
 
 
 

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