圧着はがきとは?

その他
圧着はがき

「圧着はがき」とは、はがきの印刷面の上にUVニスや糊などの接着剤を塗布し、熱や圧力をかけることで中面を接着させている郵便物のことです。圧着はがきは、二つ以上に折られており、接着面を開封することで中を確認することができます。通常の官製はがきよりも多くの情報を掲載することが可能であるにも関わらず、郵便料金は通常のはがきと同様です。進展性が高く、開封するまで中を見ることができないため、プライバシー保護に優れているはがきといえます。

圧着はがきとは?

圧着はがきとは、UVニスや感圧糊と呼ばれる接着剤や特殊フィルムなどを利用して、圧着加工を施すことではがきの面同士を接着させた郵便物のことです。

【圧着はがきと官製はがきの違い】

圧着はがきと官製はがきの違いを簡単にお伝えしますと、以下のようになります。
圧着はがきと官製はがきの違い
仕上りは官製はがきのサイズとほぼ同等ですが、圧着はがきは二つ以上に折られており接着面を開封することで中を確認することが可能となります。圧着はがきは、折り面を増やすことで官製はがきよりも、多くの情報を掲載することができます。

圧着はがきの特徴

圧着はがき特徴
圧着はがきには、二つ以上の折られており、接着面を開封することで中の情報を見ることができます。そして、一度剥がすと二度と貼り合わせができないという特性があります。そのため、個人情報やプライバシーに関する情報が外部に漏洩しないようにするための目的として使用されています。また、特定の顧客会員に対するキャンペーン情報や告知などに利用されることもあります。

圧着はがきの種類と用途

圧着はがきの種類】

ここでは、圧着はがきの種類を「折り方」と「接着方式」に分けてみていきましょう。

≪圧着はがきの折り方の種類≫

圧着はがきの折り方には、次の3種類があります。

①V型(二つ折り)
②Z型
③L型

①V型(二つ折り):二つ折りの定番タイプで、片面を剥がすことで中を確認できる
〈利用例〉
・セール案内
・休眠顧客への案内
 
②Z型:表面も裏面も圧着することができるため、中面が増えより多くの情報を掲載できる
〈利用例〉
・通販の案内
・キャンペーンやクーポンの告知
 
③L型:観音開きタイプで、返信用はがきの送付に適している
〈利用例〉
・商品注文
・資料請求
・アンケート

≪圧着はがきの接着方式の種類≫

圧着はがきには、以下の5つの接着方式があります。

①先糊(さきのり)圧着方式
②後糊(あとのり)圧着方式
③フィルム圧着方式
④UVニス圧着方式
⑤ふち糊圧着方式

①先糊(さきのり)圧着方式:あらかじめ糊が塗布された状態の紙面に印刷する
〈メリット〉
・圧着が強い
・低コスト
〈デメリット〉
・水に弱い
・写真の印刷には不向き
 
②後糊(あとのり)圧着方式:普通紙に印刷してから糊を塗布する
〈メリット〉
・自由度が高い
・フルカラーに向いている
〈デメリット〉
・水に弱い
・専用の機械が必要
 
③フィルム圧着方式:普通紙に印刷してから専用のフィルムを挟み圧着する
〈メリット〉
・光沢がある
・水に強い
〈デメリット〉
・圧着力が弱い
・大ロットは割高になってしまう
 
④UVニス圧着方式:普通紙に印刷してからUVニスを塗布し圧着する
〈メリット〉
・光沢がある
・低コスト
・フルカラー写真に適している
〈デメリット〉
・水に弱い
・圧着が弱い
 
⑤ふち糊圧着方式:印刷面のふちにだけ糊を塗布する
〈メリット〉
・紙の色味や質感を活かせる
・アンケートのような書き込み型の郵便物に適している
・低コスト
〈デメリット〉
・湿気に弱い
・郵便料金が封書扱いになってしまう
 
圧着はがきは、それぞれの接着方式によって仕上がりが大きく異なります。そのため、圧着はがきを使用する際は、目的に合った接着方法を選ぶようにしましょう。

【圧着はがきの用途】

圧着はがきは、個人情報を保護しながら、通常のはがきよりも多くの情報を送ることが可能で、郵送コストも抑えられるという特徴からさまざまな用途に使われています。

・DM(ダイレクトメール)
・チラシ
・クーポン
・パンフレット
・イベントの案内状
・返信用ハガキ
・会員証
・納品書
・請求書
・領収書
・アンケート
etc…

圧着はがきのメリット

メリット
圧着はかぎのメリットはたくさんあります!

◎情報掲載量が多い
◎セキュリティ・プライバシー保護に優れている
◎開封率が高い
◎郵便料金が安い
◎顧客に合わせた情報を送ることが可能
◎コスト削減につながる
◎反響が大きい

【◎情報掲載量が多い】

圧着はがきの最大のメリットは、掲載できる情報量の多さです。通常のはがきでは片面にのみ広告を掲載することになりますが、V折の圧着加工を施すことで両面に広告面を設けられ、通常の2倍の情報を印刷することができます。したがって、通常はがきと同じ郵便料金で2~5倍の情報量を伝えることができます。

【◎セキュリティ・プライバシー保護に優れている】

圧着はがきは、中面がしっかりと隠されていることでセキュリティー面やプライバシー保護の面でも優れていると言えます。通常のはがきであれば、輸送中に記載内容が誰かに見られてしまう可能性があり、個人情報や契約内容などの気密性の高い情報は送りづらくなります。その一方で、圧着はがきは、二つ折りで外面と中面が貼り付けてあるタイプや外側にシールを圧着しているタイプなどがあります。折りや圧着シールなどによって中の情報をしっかりと保護し、送り先に届くまでに情報が盗まれにくいでしょう。その個人情報保護の高さから「シークレットはがき」と称されることもあります。

【◎開封率が高い】

圧着はがき
開封
圧着はがきは、開封率が高いという点においてもメリットです。DMなどの宣伝や広告は、届けたい相手に情報を読んでもらうことが重要になります。圧着はがきのような開封タイプのDMであれば、中身を確認したいという心理がはたらきます。そのため、インターネットメールの開封率よりも高く、ダイレクトに顧客に届く圧着はがきのDMは最も心を掴めるツールとなっています。

【◎郵便料金が安い】

圧着はがきは、郵便料が安いといった点においてもメリットが感じられます。さきほどもお伝えしましたように、官製はがきと同等の料金でより多くの情報を届けることができます。

【◎顧客に合わせた情報を送ることが可能】

圧着はがきとバリアブル印刷技術を掛け合わせることによって、顧客一人ひとりに合わせた情報を送ることが可能です。たとえば、年齢層によって掲載する商品内容を変えたり、過去の購入履歴に基づいたおすすめ商品を提案したりすることができるのです。パーソナライズされた情報が届くことで、顧客の興味を引くことができるでしょう。また、圧着はがきの複数の面を活用し、共通情報と個別情報とを効果的に組み合わせることも可能です。これにより、より親密な顧客関係を構築するとともに、ビジネス効果も大きく向上するでしょう。

【◎コスト削減につながる】

コストを削減できる点も、圧着はがきのメリットです。「封書」は、圧着はがきと同等の情報量を送付するもう1つの手段ですが、封入作業があることでコストがかかってしまいます。その点、圧着はがきであれば、その手間が不要になるため、作業にかかる人件費を削減することができます。

【◎反響が大きい】

圧着はがきのDMは、反響につながりやすいというメリットもあります。圧着はがきは通常のはがきよりも印刷できる面が大きいため、自由にデザインすることができます。そのため、読み手側の視線を誘導できるデザインを考えることで、反響が大きくなるのです。

圧着はがきのデメリット

デメリット
圧着はがきには、さまざまなメリットがありましたが、その一方でデメリットや注意点も存在します。

▲長期保管に不向き
▲高温多湿や水に弱い
▲郵便法の規定により想定以上の料金がかかるケースもある

【▲長期保管に不向き】

圧着はがきは、長期保管には不向きというデメリットがあります。圧着はがきの圧着面は、時間が経過すると劣化してしまうことから、その特徴を理解したうえで活用するようにしましょう。なかには、印刷費削減のため、まとめ刷りをする方もいらっしゃることでしょう。しかしながら、まとめ刷りをすると長期保管となることも多いので、必要に応じた数を印刷することが大切です。

【▲温多湿や水に弱い】

圧着はがきは、高温多湿や水に弱いという難点があります。圧着面に水を含んでしまうと、糊がはがれてしまうことがあります。また、圧着はがきのニスが固まってしまうことで開封の際に破れてしまうこともあります。そのため、圧着はがきを取り扱う際には、十分に注意するようにしましょう。

【▲郵便法の規定により想定以上の料金がかかるケースもある】

圧着はがきのDMの郵便料金は、基本的には通常のはがきと同じ金額です。しかし、郵便法の規定によって、想定以上の料金がかかるケースがあるということも覚えておきましょう。圧着はがきは通常のはがきよりも多くの紙を使います。しようする 紙質やインクの量によっては重量を超過してしまうこともあります。こうなった場合、第二種郵便物であるはがきとして認められない場合あるのです。

まとめ

圧着はがきについて詳しくご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
圧着はがきは、紙面を糊やニスで接着しているため、通常のはがきよりも秘匿性が高いと言えます。開封率も高いことから、DMにぴったりの郵便物です。非常に効果的な販促ツールとも言えますので、この機会にぜひ作成してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
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