角丸（かどまる）加工とは？

「角丸（かどまる）加工」とは、印刷物や製品の四隅または一部の角を丸くする加工のことです。
角丸加工を施すことによって、印刷物の見た目を柔らかくてやさしい印象にすることができます。
名刺やカード類、子ども用の絵本など幅広く用いられるデザインとなっています。

角丸加工とは？

角丸加工とは、印刷物や製品の四隅またはその一部の角を丸く加工することです。角丸加工を施すことで、見た目が柔らかくやさしい印象になります。この、柔らかくやさしい印象は、女性が使う名刺に活用されるケースが多くなっています。
また、角丸加工は印刷物の印象を変えるだけでなく、角に指が当たって怪我をしてしまうリスクを軽減することにもつながります。
このように、角丸加工とは、印刷物の印象を変え、さらに安全面においても配慮されている加工なのです。

角丸加工を施すメリット

角丸加工を施すことで、さまざまなメリットがあります。
〇印刷物の角がなくなることで、柔らかくやさしい、親しみやすい印象を与えてくれます。
〇角がなくなることで、指を傷つけるリスクを軽減できることから、子ども向けの絵本や病院の診察券、利用頻度の高いカード類を安全に使用することができます。
〇使用中に、印刷物の角が折れたりめくれてしまうのを防いでくれます。また、ページがくっつきにくくなることから、紙が破れてしまうのを防いでくれます。それにより、長期保存や頻繁な使用に耐えられます。
〇ビジネスシーンで活用されている名刺交換の際に、名刺のデザインや形状にインパクトがあり相手に好印象を持ってもらいやすいでしょう。

角丸加工が施されている印刷物

角丸加工は、さまざまな印刷物に用いられる加工です。

【診察券】

角丸加工が施されているものに、診察券が挙げられます。角丸加工を施すことで、柔らかくやさしい印象になるため、診察券にはうってつけです。また、先述しましたように、角がなく安全面にも配慮されていることが診察券に利用されている理由の一つでもあります。さらに、診察券は財布に入れておくケースが多く、角を折らずに収納したいアイテムです。角が丸く加工されることで、角が折れてしまう心配もないため、角丸加工は診察券向きと言えます。

【ショップカード】

角丸加工は、ショップカードにもよく活用されています。飲食店やアパレルショップ、スポーツショップなどさまざまなシーンで使われています。そのため、業種によって伝えたい印象は異なるため、「R（アール）」の大きさを調整できる角丸加工はおすすめです。丸みを指定する単位「R（アール）」に関しては、後述する“名刺に角丸加工を施す際の注意点”の章で詳しく解説します。

【メニュー表】

角丸加工は、飲食店のメニュー表や結婚式に使われるメニュー表などでも活用されています。繰り返しになりますが、角丸加工がされたメニュー表は、柔らかくやさしい印象を与えてくれます。また、飲食店や結婚式場などは小さい子どもも利用することが想定されるため、角のあるメニュー表だと怪我をしてしまうおそれもあります。そのため、手に取る人のことを考えて角丸加工を検討するようにしましょう。

【商品タグ】

角丸加工は、洋服や靴などに付く商品タグにも活用されています。角丸加工で、商品タグの角を丸くしておくことで、商品自体に傷をつけてしまうリスクも回避できます。また、商品タグには角丸加工のみならず孔（あな）開け加工がセットで行われることが多くなっています。孔開け加工とは、ドリルなどの回転工具を用いて印刷物などに円形の穴を開ける基本的な加工のことです。この穴に紐などを通して商品タグを付けているのです。
 
このほか、
・名刺
・子ども向け絵本
・クレジットカード
・辞書
などにも角丸加工が施されていることが多くなています。

角丸加工を名刺に施す際のまめ知識

角丸加工を名刺に施す際の基本的な知識として、
「角丸のサイズを統一する」
「角丸は小さくするのがポピュラー」
「角丸を大きくすると可愛らしさがアップする」などがあります。
 
こうした基礎知識を理解したうえで角丸加工を施すことで、バランスの取れた素敵な印象の名刺になります。ここからは、名刺に角丸加工を施した際に失敗しないための豆知識をご紹介します。

【角丸のサイズを統一する】

名刺の角丸加工では、一般的には角丸のサイズを統一します。これは、名刺に限ったことではありません。そのほかの印刷物にも共通する事項です。というのも、角丸のサイズがバラバラになっていると統一感がなく、かえって落ち着きのない、見映えの悪い印刷物になってしまいます。名刺に落ち着きを持たせるためにも、角丸のサイズは全て統一するようにしましょう。

【角丸は小さくするのがポピュラー】

名刺の角丸加工では、小さくするのが一般的です。角丸を小さくデザインすることで、明確ですっきりしたイメージの名刺に仕上がります。角丸のサイズで迷っているなら、小さめに設定しておくことをおすすめします。

【角丸を大きくすると可愛らしさがアップする】

角丸加工を大きめサイズにするのもおすすめです。大きい角丸は可愛らしさを表現できるため、女性が使う名刺に最適です。また、大きな角丸をアクセントにすれば、ほかの名刺との差別化を図ることも可能です。とはいうものの、大きな角丸は使いこなすのが難しいため、アクセント程度に使用するのが無難と言えます。

名刺に角丸加工を施す際の注意点

名刺に角丸加工を施す際には、いくつか注意しなければならない点があります。

【丸みを指定する単位「R（アール）」を確認！】

角丸加工の基本として、丸みを指定する単位、「R（アール）」について確認しておきましょう。
「R」とは、半径の意味である「Radius」の頭文字で、丸みを指定する単位のことです。依頼する印刷会社によっても異なりますが、一般的には角丸の半径は「3〜9mm」の間で選べます。Rの単位が大きくなればなるほど、丸みが強くなっていきます。丸みが強すぎず、弱すぎない自然なカーブの印象にしたい場合には、「3R（半径3mmで丸くする）」がおすすめです。また、さりげなく角丸加工を施したいという場合には、「2R（半径2mmで丸くする）」、その逆で目立たせたいという場合には、「4R（半径4mmで丸くする）」以上を選ぶと良いでしょう。
具体的には、クレジットカードに角丸加工を施す際には、半径3mmの「3R」が多くなっています。

【十分な余白の確保！】

名刺を角丸加工する際は、名刺のデザインによっては品質を損ねる可能性があるということも覚えておきたいポイントです。インクがはがれたり、付着してしまうこともあるため、カットを前提した部分のデザインを考える必要があります。角丸加工をを施すことで、余白が足りなくなるおそれもあるため、注意が必要です。

【利用シーンに適しているか吟味！】

角丸加工は柔らかくやさしい印象を演出してくれますが、ビジネスシーンによっては不向きなこともあります。そのため、角丸加工を検討しているなら、企業イメージやサービスと角丸加工の印象が合致しているのかをしかりと吟味しておくことが大切です。
角丸加工と相性が良いのは、保育園やキッズスペースなどの子ども向け施設、レストランやカフェ、カジュアルなショップ系、女性用の名刺などが考えられます。こうした要素を参考に、考慮してみましょう。

まとめ

角丸加工は、印刷物の四隅または一部の角を丸くする加工のことでしたね。
角丸加工を施すことで、柔らかくやさしい印象になるだけでなく、安全性や耐久性も高めてくれます。
大倉印刷でも、角丸加工を承っております。「子ども向けの絵本の角をなくしたい」、「普通の本よりも少しデザインを変えてインパクトを与えたい」という方はぜひともご相談くださいませ。経験豊富なスタッフ一同、こころを込めてご対応させていただきます。
 
 
 
 
 
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文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
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角丸はもちろん、その他印刷用語辞典に記載されてる内容、載っていないものでも、まだまだ更新中の用語辞典ですので、どんなことでもあらゆるご質問やご不明点に誠心誠意対応させていただきます。
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