ストーンペーパー(石灰紙)とは?

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ストーンペーパー(石灰紙)

「ストーンペーパー(石灰紙)」とは、石灰石(CaCO3)と高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主原料として作られた合成紙の機能を持った新素材のことです。
ストーンペーパー(石灰紙)は、木材パルプを使わないため、森林伐採や水がなくても製造可能なことから、環境配慮型の合成紙と言えます。
耐水性や耐久性に優れており、紙の代用品としてポスターやメニュー表、包装紙、クリアファイルなどさまざまなシーンで活用されています。

ストーンペーパー(石灰紙)とは?

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ストーンペーパー(石灰紙)とは、石灰石(CaCO3)最大80%と高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主原料とした紙や合成紙としての機能を持った新素材のことです。
ストーンペーパー(石灰紙)は、森林資源保全を目的に開発されており、一般的な原材料である木材パルプを使用していない用紙です。

ストーンペーパー(石灰紙)の特性

ストーンペーパー(石灰紙)の特徴
ストーンペーパー(石灰紙)は、台湾で開発され、欧米や日本をはじめとするさまざまな国で環境配慮型の紙として採用されてきました。
ストーンペーパー(石灰紙)はもともと、紙を作る際に必要となる大量の木材や水の使用を削減するために誕生しました。木材パルプを使用せず、石灰石を主原料とし、ポリエチレンを混ぜて作られているため、森林伐採や水を使用せずとも製造が可能です。しっかりとした厚みがあるため、耐水性や耐久性に優れ、経年劣化にも強く色褪せしにくい材質です。筆記特性もあることから幅広い用途に活用できます。また、石灰石が使われていることにより、触感は通常の紙とは異なり、コシがないのが特徴です。

ストーンペーパー(石灰紙)の規格

【ストーンペーパーRPD:石灰石(CaCO3)80%+高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)20%】

RPDの特徴:両面マット調仕上げ、両面コーティング(印刷適正◎)
ストーンペーパーRPD
 
流れ目項目の、Y目に関する詳しい内容は、横目(よこめ)とは?をご覧ください。

【ストーンペーパーRBD:石灰石(CaCO3)60%+高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)40%】

RBDの特徴:グロス調仕上げ、両面コーティング(印刷適正◎)
ストーンペーパーRBD

ストーンペーパー(石灰紙)メリットと注意点

メリット デメリット

【ストーンペーパー(石灰紙)のメリット】

ストーンペーパー(石灰紙)にはさまざまなメリットがあります。
 
・森林資源を使わずに製造が可能なことから、持続可能な素材として重宝されています。
・使用する水の量が少ないため、環境負荷が低くなっています。
・製造時にエネルギー消費が少ないため、CO₂(二酸化炭素)排出量が低くなっています。
・ストーンペーパー(石灰紙)は、プラスチック(PE)としてリサイクルが可能です。
・印刷適性が高く、発色が良いことから、高級感のある製品向けに今後さらに需要が拡大していく可能性を持っています。
・撥水性、耐久性に優れ、経年劣化に強いです。

【ストーンペーパー(石灰紙)の注意点】

ストーンペーパー(石灰紙)にはメリットがある一方で、注意しなければならない点もいくつかあります。
 
・印刷の仕上がりが以下のように異なる点。
石灰石が約80%、高密度ポリエチレン樹脂が約20%の比率で作られていRPDの印刷仕上がりは、マット調になります。
石灰石が約60%、高密度ポリエチレン樹脂が約40%の比率で作られていRBDの印刷仕上がりは、グロス調になります。
・油性オフセット印刷をおこなう際、インク定着に時間がかかってしまいます。
・高密度ポリエチレンの融点上限が約110℃のため、オンデマンド印刷が非対応となっております。(一部規格を除く)
・屋外で使用する場合、約8~9ヵ月で劣化していきます。
・一般的な紙と比べるとコストが高めで、価格競争力に劣ってしまいます。
・ポリオレフィン樹脂*が含まれているため、生分解性が低くなってしまいます。
*ポリオレフィンは焼却時に、ダイオキシン等が発生しにくく、毒性が含まれていない環境にやさしい素材です。
・リサイクルシステムが確立されていない地域においては、処理の仕方が課題となってしまう可能性があります。

ストーンペーパー(石灰紙)の用途

ストーンペーパー(石灰紙)の用途
ストーンペーパー(石灰紙)は、さまざまな用途で活用されています。
・印刷用紙
・名刺用紙
・封筒
・手提げ袋
・防災マップ
・イベントマニュアル
・画材
・スコアカード
・タックシール原紙
・ポスター用紙
・メニュー表
・ポスター
・POP
・ノート
・手帳
・包装紙
・ショッピングバッグ
・クリアファイル

まとめ

ストーンペーパー(石灰紙)は、石灰石(CaCO3)と高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)を主原料として生産された合成紙のことでしたね。
ストーンペーパー(石灰紙)は、森林伐採しない、排水が出ないなどの理由から環境に配慮された紙です。耐水性や耐久性に優れ、印刷適性も高いことからさまざまなシーンで活用されています。
環境に配慮され、持続可能な素材であるため、今後さらに需要拡大していくことでしょう。
 
 
 
 
 
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