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学校案内の印刷におすすめの製本方法とは?掲載内容や制作する際の注意点についても解説!

2023年12月20日
学校案内 印刷

学校案内の印刷におすすめの製本方法をご紹介します。
学校案内の印刷は一般的に「中綴じ」と「無線綴じ」で製本されます。
学校案内は、受験生が志望校を選ぶ際の基準となる重要なツール。
さまざまな工夫を凝らし、「この学校に入学してみたい!」と思ってもらえる魅力的なものを制作したいものですね。
今回は、制作時のポイントや注意点についても詳しくご紹介していきます。

学校案内の印刷におすすめの製本方法とは?

学校案内のパンフレットを印刷する際には、製本の仕方をあらかじめ決めておくのがおすすめです。ここでは、大きく分けて2種類の印刷方法について詳しくご説明します。学校案内にかかわらず、今後印刷物を制作する際の参考にしていただければ幸いです。

中綴じ

中綴じ

中綴じとは、パンフレットやカタログ、会社案内、企画書など背表紙が無くページ数が少ない冊子によく使われる製本方法です。中綴じは、印刷した用紙を重ねて中心から二つ折りにし、折った部分を針金で綴じる方法で製本されます。針の長さの分しか用紙を綴じられないことからページ数には上限があり、分厚い冊子の製本には向きません。少ないページ数から綴じられるのがメリットなので、数ページから30ページ程度の薄いパンフレットを制作する場合には中綴じを選ぶと良いでしょう。また、冊子をノド*部分まで大きく開くことができるため、ページをまたいで写真やイラストを見開きで掲載したい場合にも適しています。

*ノド・・・本を開いたときに綴じられている内側のこと。

中綴じ製本について詳しく知りたい方は、「中綴じ製本とは?ページ数の少ない冊子におすすめの製本方法をご紹介します!」をご覧ください。

無線綴じ

無線綴じ

無線綴じとは、製本の際に針金や糸を使用しない製本方法のことです。針金や糸を使わず、接着糊を使用するのです。無線綴じは、印刷された本文を表紙でくるみ、背表紙部分に接着糊を付けて綴じる冊子の製本方法。このことから「くるみ製本」とも呼ばれます。無線綴じはページ数が多くても綴じることができ、耐久性にも優れているためページ数の多い学校案内やシラバスなどの製本に向いています。

無線綴じ製本について詳しく知りたい方は、「無線綴じとは?中綴じとどう違うの?メリット・デメリットについてもご紹介!」をご覧ください。

学校案内パンフレット作成の流れ

学校案内パンフレット作成の流れは以下の通りです。

①目的とターゲットユーザーを明確化する

②コンセプト・全体の構成・デザインの方向性を決める

③デザイン案や具体的な掲載内容を作成する

④デザイン制作・写真撮影・イラスト制作

⑤校正・デザインチェック

⑥色校正

⑦印刷・加工

 

①目的とターゲットユーザーを明確化する

まずは、学校案内のパンフレットを受け取る人やパンフレットを受け取った人に何を伝えたいか、またどのように行動してほしいのかなどをはっきりさせます。改めて、これらを明確化することで、関係者間で情報を共有しやすくなります。

②コンセプト・全体の構成・デザインの方向性を決める

学校案内パンフレット全体のコンセプトや全体構成、デザインの方向性を決めます。訴求する内容をどのように表現していくのかなど、骨子となるものを確認する重要な工程となります。そのため、場合によっては複数案作成し十分に検討する必要があるでしょう。

③デザイン案や具体的な掲載内容を作成する

パンフレットの骨子が決定したら、それに沿ってデザイン案や掲載する内容を決めます。また、デザインを活かした印刷用紙や加工方法についてもこの工程で検討しましょう。この段階で十分に検討・確認をしておかなければ、後々修正を何度も繰り返すことになり、せっかく決めたコンセプトからブレてしまうことも。

④デザイン制作・写真撮影・イラスト制作

企画コンセプトや構成プランをもとにデザイン、レイアウト作業を行います。必要に応じて、取材から原稿の作成、製品や人物などの写真撮影、イラスト制作やストックフォトなどの素材の手配を行います。

⑤校正・デザインチェック

テキスト、写真をレイアウトしデザインの制作を終えたら、出力紙をもとにデザインや掲載内容コンテンツについて確認します。修正があれば、デザインや掲載内容を修正し、再度確認します。状況に応じてこれを何度か繰り返します。

⑥色校正

実際に印刷した際の色を確認するために色校正を行います。

⑦印刷・加工

色校正を終えると、印刷・加工を行い学校案内の完成です。

学校案内パンフレットの構成例と盛り込むべきコンテンツ

学校案内パンフレットの構成例と盛り込むべきコンテンツ

学校案内パンフレット構成例

学校によって各コンテンツに割り当てるページ数は異なりますが、一般的な構成をざっくりご紹介します。

〇目次
〇理念・特色
〇学部・学科情報
〇キャンパスライフ
〇就職・キャリアに関する情報
〇サポートに関する情報
〇アクセス
〇その他、オープンキャンパス等の情報

学校案内パンフレットに盛り込むべきコンテンツ

①コンセプト
学校案内を開いた一番最初の見開きページに、導入として掲載するコンテンツです。教育理念やメッセージなど、学校全体の柱となる説明をはじめ、その学校特有のPRポイントを掲載することになります。

②カリキュラム
カリキュラムは情報が多すぎて、文字だらけのページになってしまうことが多いコンテンツ。複雑な内容を読みやすくするために、情報の優先順位やカリキュラムの特徴などを整理することが大切になります。うまく画像も取り入れながら、読み手目線でどうすればわかりやすくなるかを考えましょう。

③キャンパス・校内紹介
学校の魅力をしっかりと伝えられるコンテンツを作成しましょう。歴史を感じさせるキャンパスや施設を有する学校ならブランドイメージを重視した雰囲気のある写真を掲載するのも一つの手です。また在校生の目線で施設を案内する方法やフォトギャラリーのようにするなど、工夫次第でさまざまな表現が可能です。

学校案内を印刷する際の注意点

ポイント

①ターゲット層を明確にする

まずは、「どんな受験生に興味をもってほしいのか」を明確化しましょう。というのも、偏差値が高く進学や就職に特化した学校もあれば、部活や行事などを大切にし自主性を重んじた学校もあり、学校のカラーはさまざま。その学校なりのターゲット層の目を引きそうな具体的な数字や裏付けとなる情報を掲載することで、説得力が増して魅力的な学校案内を制作できます。

②PRポイントを絞る

効果的なPRポイントの情報を絞って掲載することが大切です。「せっかくなら学校のPRポイントをたくさん掲載してアピールしたい!」と考える方もいるかもしれませんが、情報量を増やすことで、かえってそれぞれのインパクトが薄れてしまいます。そのため、例えば就職に強みを持つ学校の場合、国家試験の合格率や卒業後の就職率といった具体的な数字を掲載することで、効果的なアピールとなるでしょう。

③コンテンツをわかりやすくまとめる

学校案内には、受験生が知りたいと思う情報をわかりやすくまとめて掲載することが大切です。学校の設備や周辺の環境、カリキュラムや学費、研修制度・留学制度、卒業後の進路などの情報をもとに、受験生はその学校に入学した後の自分の未来を想像します。ターゲット層とPRポイントをしっかりと絞れていれば、“この学校でできること”を明確に伝えられるコンテンツを適切にまとめられるでしょう。

④質の高い写真やイメージにあったイラスト、動画を活用する

学校案内に豊富なビジュアルコンテンツを掲載することで、視覚的に読者の興味を引きつけることができます。例えば、学校施設や授業風景、部活動やイベント時の写真などを掲載します。このような写真は、学校の雰囲気や印象を伝える上で非常に重要なポイントとなります。重要だからこそ、魅力的で質の高い写真を載せるようにしましょう。また学校のイメージに合うオリジナルのイラストを作成するのもおすすめです。さらにQRコードやARを活用すれば、パンフレットから動画に誘導することも可能です。動画であれば情報をより分かりやすく伝えることができるでしょう。

⑤読みやすさにも配慮する

【目次や見出しを付ける】
学校案内のパンフレットを手に取った人が、必要な情報をすばやく見つけられるように目次や見出しを設けるようにします。この際、タイトルや見出しは、大きめの文字や色を使って目立たせることがポイントです。
【読みやすいフォントを選ぶ】
学校案内のパンフレットに使用するフォントは読みやすいものがおすすめです。
【文章はシンプルに】
掲載する文章はシンプルで読みやすいものにしましょう。長文になりがちな部分は、箇条書きや図表などを活用し、わかりやすく伝えるようにします。
【レイアウトもシンプルに】
文字や画像の配置にも工夫が必要です。できるだけシンプルなレイアウトを心がけ、分かりやすいデザインを目指しましょう。

学校案内は どのサイズに印刷する?

学校案内は どのサイズに印刷する?

学校案内は、一般的になじみのあるA4(210×297mm)サイズがおすすめです。教科書やノートをはじめ、販促用のパンフレットなどでも多く採用され、文章や写真を豊富に掲載することができます。また持ち運びもしやすく、全体的なバランスが良いのが特徴です。規格サイズとして広く流通しているため、クリアファイルに入れたり他のプリントやパンフレットと一緒に保管する際にも都合が良いサイズと言えるでしょう。

学校案内の印刷に適している用紙とは?

カード紙

カード紙は、表面にコーティング加工が施された用紙です。板紙(ボール紙)の一種で、板紙のなかでも上質な「高級白板紙」に該当し高級感があります。筆記性が低く、鉛筆による書き込み用としては向いていませんが、写真の色合いを鮮明に再現することができるため表紙としてよく採用されています。また、上質紙をはじめとする一般紙と比べると厚みがあり、パッケージや台紙などに使用されることも多い用紙です。

上質紙

上質用紙
上質紙は、コピー用紙として一般的に使用されています。表面にコーティングがされておらず、サラサラとした素朴な質感に仕上がります。読みやすさに加え、筆記性が高く書き込みがしやすい点が特徴のひとつです。文字が中心の案内パンフレットの場合、写真の発色よりも文字の読みやすさを重視する必要があります。光沢や反射が少ない用紙に印刷することで、目にやさしく、文字を長時間読んでいても疲れにくい冊子ができあがります。

コート紙

コート紙は、上質紙に薬剤を塗り圧力をかけてコーティングした用紙です。表面の光沢が抑えられ、光の反射による紙面のチラつきも少ないため、細かい箇所までくっきりと印刷できるのが特徴です。また、明るい場所で長時間見ていても目が疲れにくくなっています。発色の良さが活かせるため、写真や図などを多用するフルカラー印刷の冊子に向いています。さらに印刷された文字やデザインが見やすいことから、文字数の多いカタログや会社案内にもよく採用されています。

マットコート紙

マットコート紙は、紙の表面をコーティングすることにより美しさやなめらかさを高めた用紙です。表面がツルツルしていて光沢があるのが特徴で、商品カタログや新聞の折り込みチラシ、パンフレットなどによく採用されています。表面がなめらかでインクのノリが良く、写真や色の再現性にも優れているため、冊子の印刷に使用すると商品画像やビジュアルイメージを強く印象付けることができます。また、コストパフォーマンスに優れていることも嬉しいポイントです。

まとめ

今回は、学校案内の印刷におすすめの製本方法や掲載内容、制作する際の注意点などについてご紹介してきました。学校案内パンフレットは、その学校の魅力を伝えて興味を持ってもらうための重要なツールです。パンフレットの表紙は、学校のイメージを一瞬で伝える「顔」と言えます。また、どうすればパンフレットを開いてもらえるか、入学したいと思ってもらえるかを十分に考えて魅力的な学校案内に仕上げましょう。
 
 
今年も早いもので、年末のご挨拶をさせて頂く時期となりました。
昨年度、軽印刷からオンデマンド印刷に全面変更し、業務拡大によりオンデマンド機を4台追加致しました。合わせてホームページもリニューアルし、沢山のお客様からお問い合わせを頂いており、新たな出会いと感謝の1年でした。
大倉印刷はお客様のお困り事に真摯に対応するをスローガンに掲げ2024年も沢山のお客様にご満足して頂けるよう社員一丸となって邁進して参ります。
2024年も皆様にとって素晴らしい1年でありますように心よりお祈り申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 

大倉印刷は、2023年現在文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産
都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
学校案内印刷のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。

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