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折り加工とは?用途別のおすすめの種類もご紹介します!

2024年1月11日
折り加工 ムレスナティー

「折り加工」とは、印刷物を一枚ずつ折り曲げて製作する加工方法です。
折り加工は、ショップカードやパンフレットなどによく用いられ、印刷物をコンパクトサイズにすることができます。
さまざまな折り方があり、印刷物を使用する場所や目的に応じて加工法を選ぶことができます。
今回は、用途別のおすすめの種類についてもご紹介していきます。

折り加工とは?

折り加工 ムレスナティー
「折り加工」とは、印刷された一枚の用紙を用途に合った形状に折り曲げて製作する加工方法のことです。折り加工は、ショップカードやパンフレットやチラシ、DMなどでよく用いられています。この加工方法によって、サイズが大きい印刷物をコンパクトにしたり、ページごとに情報をまとめたりと、印刷物にさまざまな機能を持たせることができるようになります。
折り加工には豊富な種類があるため、用途に合わせて選ぶことができます。

折り加工のメリット

折り加工 メリット

・用紙サイズのコンパクト化が可能

・仕上がった形状によって印象の操作が可能

・より多くの情報の整理が可能

用紙サイズのコンパクト化が可能

紙媒体の場合、掲載スペースが限られているため、情報量を増やすために用紙のサイズを大きくする必要があります。その結果、持ち歩きにくいというデメリットが生じてしまいます。そこで、折り加工をすることで、コンパクトなサイズになり、受け取る人にとっても持ち運びやすくなるというメリットがあります。また、雑誌の付録にもしやすくさらにカタログラックなどの収納場所でもスペースをとりません。

仕上がった形状によって印象の操作が可能

印刷された情報に加えて、仕上りの形状も一つの情報として発信することができます。というのも、同じ内容が印刷された紙でも、折り加工の種類によって異なる印象となるのです。たとえば、細長い短冊状に折られた手紙やジャバラ状に折り込まれたパンフレット、綺麗な正方形にたたまれたダイレクトメールなど、内容よりも先に見た目で興味を引き、楽しませることができるという点も折り加工のメリットと言えます。

より多くの情報の整理が可能

一枚の用紙に折り目を付けることによって、たくさんの面を作り出すことが可能になります。つまりそれだけ多くの情報を掲載することができるということになります。またこうすることでページの区切りが明確になり、掲載内容にメリハリを付けることも可能です。一枚物のフライヤーよりも受け手に伝わりやすい効果的な媒体となります。さらに、ページをめくっていく冊子よりも情報の境界線が緩くなります。これにより受け手の読む順番をある程度操作可能となるうえ、レイアウトの幅が冊子よりも広がります。

代表的な折り加工とその活用法

折り加工

「二つ折り加工」

 

【活用例】

・ショップカード
・DM
・商品紹介
・パンフレット
・会社案内
・イベント告知物
・メニューシート
など

「二つ折り加工」は、用紙の中心を1回折るというシンプルな加工方法です。1枚の用紙を表裏合わせて4ページに増やせる汎用性の高い折り方で、大きな誌面に情報を掲載する場合におすすめです。DMやパンフレットでは定番の加工方法と言えるでしょう。用途によっては、あえてセンターからずらした位置で折る「ずらし折り」を施す場合も。このように、折る位置を変えることで中面の一部が見えるようになり、手に取る人の興味を惹くことができます。

【効果】

・表紙、中面、裏表紙と4ページ分の面を作り出すことで情報にメリハリをつけることができる
・最も単純な折り加工のため、他の折りに比べてコストを抑えて製作することができる

「巻き三つ折り(内三つ折り)」

 

【活用例】

・DM
・商品紹介
・パンフレット
・会社案内
・各種案内状や挨拶状の手紙など
・メニューシート
など

「巻き三つ折り(内三つ折り)」は、左右の面を内側に折ることで用紙を3分割にする折り加工です。印刷物を店頭のラックやスタンドにコンパクトに陳列したいという場合、スペースを取らないこうした縦長形状の折り加工がおすすめです。また、ページ数もある程度確保できるので、情報量が多いパンフレットやカタログにも効果的です。

【効果】

・6ページに分割して情報掲載ができる
・見開きにした際にデザインを一つの大きな面で見せられるため、インパクトを与えられる
・細長い短冊状の仕上がりになるため、カタログラックなどで場所を取らずに掲示しやすい

「外三つ折り (Z折り)」

 

【活用例】

・DM
・商品紹介
・イベント告知
・各種案内状や挨拶状の手紙
など

「外三つ折り」は、左右の面が重ならないように折り、用紙を3分割する折り加工です。「Z折り」とも呼ばれます。印刷会社に依頼する際、「三つ折り」とだけ伝えると、「巻き三つ折り」「外三つ折り(Z折り)」どちらとも解釈できますので、注意が必要です。折り方の名前が不確かな場合でも、「左右の面を外側に折る」や「Zの形に折る」といった補足情報があると良いでしょう。

【効果】

・「巻き三つ折り」加工よりも展開しやすく、受け手の視線を誘導し全体像も見通しやすい
・関連性の低い情報が同じ誌面の中にレイアウトされても違和感が少ない

「巻き四つ折り」

 

【活用例】

・DM
・観光案内
・ガイドマップ
・その他リーフレット
など

「巻き四つ折り」は、用紙を二つ折りし、さらに同じ方向にもう一度二つ折りすることで4面に分割する折り加工です。コンパクトに折り畳めるため持ち運びしやすく、ポケットにも入れやすいサイズになります。また、開いても表裏の2ページになるので歩きながらでも見やすい折り加工と言えます。ポスティングチラシやサービス用パンフレットなどによく用いられる折り加工です。印刷会社に依頼する際には、「四つ折り」とだけ伝えると、後述する「十字折り」ととられてしまう場合もあります。仕上がりサイズの“天地×左右の寸法”を添えておくと良いでしょう。

【効果】

・冊子にしなくても8ページ分の異なるデザイン面を持たせられる
・折った状態から簡単に広げられる

「十字折り」

 

【活用例】

・8ページ編成のフリーペーパー
・ポスティング用のリーフレット
・販促用ポケットティッシュに挟み込むリーフレット
など

「十字折り」は、用紙の長辺を二つ折りして、それを90度回転させて長辺をさらに二つ折りにすることで用紙を4分割する折り加工です。このほか「クロス折り」「直角四つ折り」「8ページ折り」などとも呼ばれます。

【効果】

・巻き四つ折り同様に、冊子にしなくても8ページ分の異なるデザイン面を持たせられる
中綴じのような製本加工が不要のため、コストを抑えたうえで同じ情報量を掲載できる
・一つの誌面を4等分にするため、比較的クセが少なくレイアウトしやすい

「ジャバラ折り」

 

【活用例】

・商品の取り扱い説明書
・観光ガイド
・地域紹介リーフレット
など

「ジャバラ折り」は、山折りと谷折りを交互に繰り返して仕上げる折り加工です。折り目の数に限らずジャバラ(蛇腹)折りと呼びますので、折り目の数は必ず指定して依頼しましょう。折り目+1が面の数となります。
「経本折り」や「アコーディオン折り」などと呼ばれることもあります。

【効果】

・8面以上に区切ることが可能なため、多くの情報量を掲載でき、展開にもメリハリをつけられる
・折り目が重ならないため、横に開くと片面を総覧することができる

「観音折り」

 

【活用例】

・商品紹介
・会社案内
・イベント内容
など

「観音折り」は、用紙を4つに分割した際の左端と右端の面を内側に折り、さらに二つ折りにする折り加工です。「両観音折り」とも呼ばれます。商品・サービス案内といった営業ツールでよく用いられる方法です。この折り加工は、2段階の見開き構造機能を持たせることができるため、印刷物にストーリー性が生まれるのが特徴です。さまざまな商談シーンに用いられる加工方法ですが、すべて開くには十分なスペースが必要となるため、使用シーンには注意しましょう。また、最初に内側に折る左端と右端の面は、紙の厚さがある分、ぶつからないようにほかの2面よりも2㎜ほど短くサイズ設定する必要があります。

【効果】

・内側に折り込まれることによって、展開したときの横の長さに対してまとまりが良くなる
・左右にワイドに開くため、広げたときの開放感を利用したデザインにするとインパクトが強くなる

「DM折り」

【活用例】

・商品紹介DM
・イベント紹介DM
・店舗紹介DM
など

「DM折り」は、用紙を二つ折りした後に、巻き三つ折りをする折り加工です。A3サイズの用紙をDM折りにすると、長3封筒に封入することができます。注意ポイントとして、巻き三つ折りの際に巻き込まれる面は、他の面よりも2mm程度短くなるようサイズ設定をする必要があります。

【効果】

・12ページ相当のデザイン面を持たせることができる
・封筒に収めることを想定した折り方のため、情報の圧縮率が高くなる

「マップ折り」

【活用例】

・地図
・取扱説明書
・DM
・情報量の多いパンフレット
など

「マップ折り」は、ジャバラ折りの後に二つ折りをする、またはその逆の手順で折る折り加工です。マップ折りの注意点として、折る回数が増えれば増えるほど、折り位置のずれやシワが出やすくなることが挙げられます。たくさん折る加工方法のため、デザインをする際は折りの順番や折り幅によく注意するようにしましょう。

【効果】

・16ページ以上に相当するデザイン面を持たせることができる
・大規模施設の地図やタウンマップなど、誌面の情報量が多いケースに向いている
・中綴じの冊子にするほどの情報量を折りで表現できるため、製本コストを抑えられる

折り加工の注意点

折り加工 注意点

注意点①「サイズ」

発注する際の「仕上がりサイズ」と「展開サイズ」を明確に伝えることが大切です。というのも、折る前の用紙1枚の状態である「展開サイズ」と、折り加工を施した状態である「仕上りサイズ」とでは混同しやすいためです。たとえば、「A4・二つ折り」のリーフレットを製作する場合、「A4」とは展開サイズなのか、仕上りサイズなのかがあいまいです。明確に伝わっていないと、「半分に折ったらA4サイズになるリーフレットが欲しかったのに、A5サイズに折って納品されてしまった……」なんてことも。そうならないためにも、仕上がりサイズと展開サイズを必ず明確に伝えるようにしましょう。

注意点②「用紙の選定」

印刷する紙の厚さと折り加工の種類によっては、機械による折り加工が対応できない場合もあります。その場合は、折る位置に事前にスジを入れて手作業で行います。このようにスジ入れが必要な厚さか、機械で作業できる折り方、サイズかどうか。発注時には用紙の種類やサイズ、折り加工が重要な情報となります。スジ入れや人手が加わることによって、コスト増や納期が延びてしまうこともあるため注意が必要です。

注意点③「割れ」

 
折り加工を行なう際には、用紙の「割れ」にも注意する必要があります。「割れ」とは、折り目となる用紙のインクが剥がれてしまい、ひび割れした状態を指します。特に濃い色の印刷面に折り加工を施すと、用紙に白いスジが入っているように見えてしまうため、注意が必要となります。この場合、折りスジが入る箇所は淡い色にする、写真やイラストを配置しないなど、デザインやレイアウト上での対策が必要となります。

大倉印刷の折り加工

ムレスナティー 東京
折り加工 ムレスナティー
大倉印刷でも、一般的な二つ折り、巻き三つ折りに加え、DM折りなどさまざまな折り加工を承っております。
大倉印刷はワンストップで、特殊サイズであってもお客様の希望する形に沿えるよう、全力でご対応できるよう努めます。
今回、大倉印刷で素敵なショップカードを作らせていただきました。ムレスナティー東京様にもぜひ足を運んでいただきショップカードを手に取っていただければ幸いです。
大倉印刷の折り加工に関する情報はこちらから。

まとめ

今回は、折り加工について詳しくご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。どの加工方法を選択するかによって、印刷物の印象も変わります。そのため、印刷物の用途に応じて、適切な折り加工を選択することが大切です。大倉印刷でも、ショップカードやDM、パンフレットなどのさまざまな印刷物の折り加工に対応することが可能です。ほかのネット印刷では対応できない特殊サイズの折り加工もご相談ください!お客様の希望や想いのこもったものを形にしてみませんか?お問い合わせ、ご相談いつでもお待ちしております。
 
 
 
 
 
 
大倉印刷は、2023年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産
都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
折り加工のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。

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