
「墨ベタ」とは、CMYKカラーでデータを作成する際、黒インク(K)100%で表現される黒色のことを指しています。
墨ベタは、黒インクである「K」1色のみで表現するため、インクのズレの心配はありません。基本的な黒色で、文字や細かな線の印刷に適しています。
墨ベタとは、CMYKカラーでデータを作成する際、黒インク(K)100%で表現される黒色のことを指しています。
カラーモードをCMYKで作成する場合には、黒色となる部分は基本的にK100%に設定します。墨ベタは、文字や細かい線を印刷するのに適しています。
「墨ベタ仕上げ」とは、紙面全体または、部分的に高濃度の「K」を均一に印刷する技術を指しています。墨ベタ仕上げは、ポスターや広告、書籍の表紙などにしばしば用いられ、視覚的なインパクトを与えてくれます。こうした方法は、デザインを強調するのに役立つだけでなく、黒色の深みや高級感を演出する際にも活用されています。

墨ベタ仕上げでは、印刷面一面を黒色で塗りつぶすような仕上げ方で、色ムラが出ないよう、均一なインク濃度を維持する必要があります。
ここでは、特に重要な要素について解説します。
☑インク濃度の調整
⇒黒色がくすんでしまわないように、インク量を適切に設定する必要があります。
☑紙質の選定
⇒用紙は、インクの吸水性に応じて選び、仕上がりを整える必要があります。
☑印刷機の設定
⇒印刷時にインクを版から紙などの被印刷体に転写させるために加えられる圧力である印圧や、印刷スピードを最適化することで均一な印刷結果を得るようにします。
このほか、より一層深みのある黒色を表現するために、墨インクにシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを少量混ぜる「リッチブラック」という手法もしばしば用いられています。
そもそも、「墨」とは、和風の印刷や書道に使われる黒色の顔料のことを指しています。この墨が、印刷用語として取り入れられたことにより黒インクの使用を表す言葉として定着しました。墨ベタ仕上げの起源は、オフセット印刷*が普及し始めた20世紀初頭にさかのぼります。当時、墨ベタ仕上げは広告やポスターでたびたび用いられるようになりました。しかしながら、この当時の技術では均一な仕上がりにするのは困難でしたが、職人の確かな技術によって品質を維持していました。
現在においては、デジタル印刷技術の発展や高性能な印刷機の導入が進み、墨ベタ仕上げが容易にかつ高精度で行えるようになってきました。また、インクの濃度をコンピュータ上で調節することによって、特殊効果のある黒色やリッチブラックの表現が可能となりました。
*オフセット印刷に関する詳しい内容は、「オンデマンド印刷とは?オフセット印刷との違いについてもご紹介します!」をご覧ください。
墨ベタ仕上げは、主に以下のような場面において活用されています。
☑ポスター・広告
⇒ポスターや広告に墨ベタ仕上げを施すことによって、黒色が背景となるため、文字や図形を際立たせることが可能となり、結果的に視覚的なインパクトを与えることが可能となります。
☑書籍の表紙
⇒書籍の表紙に墨ベタ仕上げを用いることによって、高級感を演出してくれ、本文の内容に重厚感を持たせることができます。
☑パッケージデザイン
⇒墨ベタ仕上げをパッケージデザインに用いることで、商品自体に高級感や洗練された印象を与えてくれます。
このほか、近年においてはエンボス加工や特殊紙などと墨ベタ仕上げを組み合わせたものが注目を集めています。具体的に、マット紙に墨ベタ仕上げを施すことで、落ち着いた質感を表現できるようになります。このように、紙質や加工技術を活かしたさまざまな演出が可能となります。

墨ベタ仕上げのメリットは、以下のようなものが挙げられます。
〇デザインを引き立てる
⇒黒色一色が強いコントラスト効果をもたらし、デザインを引き立ててくれます。
〇品質の向上
⇒深みのある黒色によって、印刷物の品質を向上させ、高級感を醸し出してくれます。
〇多様なデザイン
⇒ほかの色や加工との組み合わせによって、デザインを多様に表現することが可能となります。
墨ベタ仕上げにはメリットだけでなく、注意が必要なポイントもあります。
▲用紙が波打つ可能性がある
⇒インク量が多すぎてしまう場合、乾燥するまでに時間がかかってしまい、用紙が波打ってしまうこともあるため、インク量の管理をしっかりと行う必要があります。
▲インク乗りしにくいことも
⇒表面が滑らかすぎる用紙の場合、インク乗りがしにくいこともあるため、紙質との相性もチェックする必要があります。
▲試し刷りをする必要がある
⇒均一に印刷されているかどうか、仕上がりのチェックをするため、プルーフや試し刷りをする必要があります。
今回は、墨ベタについて解説してきましたが、いかがでしょうか。
墨ベタ仕上げは、黒色一色のダイナミックさを活かし、印刷物のデザイン性を引き立て、高級感を演出してくれる技術です。墨ベタの技術をマスターすることで、表現の幅を広げることが可能となり、作品の質をも高めてくれるでしょう。
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産
都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
大倉印刷だからこそ、できる形をご案内させていただきます。
墨ベタはもちろん、その他印刷用語辞典に記載されてる内容、載っていないものでも、まだまだ更新中の用語辞典ですので、どんなことでもあらゆるご質問やご不明点に誠心誠意対応させていただきます。
お気軽にご相談お問い合わせください。
#墨ベタ #CMYKカラー #墨ベタ仕上げ #墨ベタ仕上げメリット #墨ベタ仕上げデメリット #大倉印刷 #印刷 #製本加工 #文京区印刷製本 #印刷会社 #製本会社 #用語集
Copyright © 大倉印刷株式会社 All Rights Reserved.