束見本(つかみほん)とは?

製本加工
束見本

「束見本(つかみほん)」とは、製本時と同様の仕様・製本機で製作された「製本サンプル」のことです。
束見本は、本番と同じ紙をそろえ、印刷せず白紙のままで製本されます。
本の重さや厚さ、背幅などを確認するために使用されています。

束見本とは?


束見本とは、実際の製本時と全く同じ仕様、製本機で製作される「製本サンプル」のことです。束見本は、製本サンプルですので、印刷はせず本番と同じ用紙に白紙の状態で製本されています。

束見本はこんなときにつくる!

ハードカバー製本
束見本を製作することにより、以下の内容を事前に確認することができます。

≪束見本を製作するケース≫
☑「背幅」を確認したいとき
☑「重さ」を確認したいとき
☑使用する「用紙」を決めるとき
☑「開きやすさ」を確認したいとき
☑冊子に合わた「ブックケースやカバー」を作りたいとき
☑「フィルムカバー」を作るとき

「背幅」を確認したいとき

背幅は、紙の厚さ(斤量)からある程度計算することができます。しかし、ページ数が多い冊子などは数ミリ単位で誤差が生じてしまうもの。そのため、より正確な背幅を知りたいという場合には束見本を製作することをおすすめします。

「重さ」を確認したいとき

背幅同様に、重さも紙の厚さ(斤量)からある程度計算が可能ではありますが、誤差が生じてしまいます。発送費用をより具体的に算出したいという時などには束見本が役に立つでしょう。

使用する「用紙」を決めるとき

紙の色味や風合い、手触りなどは実物で確認したほうがイメージがしやすいものです。また、用紙の候補がいくつかある場合にも何パターンか作ることも可能です。使用する用紙によって費用も異なりますので、予算とイメージに合った用紙を確認する場合にも、束見本の作成をおすすめします。

「開きやすさ」を確認したいとき

冊子はページ数が多くなればなるほど厚くなり、ページが開きにくくなります。これに加えてノド*付近にある絵柄は見えづらくなります。そのため、ページ数の多い冊子を作る際にも、束見本で事前に確認しておくと良いでしょう。また、無線綴じやPUR製本など、製本方法によっても開きやすさは異なります。
 
*ノド・・・本を開いたときに綴じられている内側のこと。
 
無線綴じについての詳しい内容は無線綴じとは?中綴じとどう違うの?メリット・デメリットについてもご紹介!をご覧ください。
PUR製本についての詳しい内容は、PUR製本とは?無線綴じとの違いやメリットについてもご紹介!をご覧ください。

冊子に合わた「ブックケースやカバー」を作りたいとき

ブックカバー
先ほどもお伝えしましたが、冊子の厚さは多少の誤差が生じてしまいます。そのため、ブックケースやカバーを作る際には、まずは冊子の束見本を製作し、それに合わせて設計することをおすすめします。

「フィルムカバー」を作るとき

フィルムカバーは、背や袖の折り部分にスジ押し*を行うため、事前に束見本を作成し、正確な本の厚みを測る必要があります。
 
*スジ押し・・・紙やフィルムにスジを入れることで折り曲げやすくする加工のこと。

束見本を製作する際に必要となる情報

束見本は、印刷会社に依頼することで製作してもらえます。依頼する際には、以下の内容を伝えましょう。

≪印刷会社に依頼する際に必要となる情報≫
①サイズ
②ページ数、製本方法
③用紙
④部数

サイズ

束見本のタテ×ヨコの仕上がりサイズを伝えましょう。一部サイズが異なるパーツがある場合などは、そのサイズや位置なども詳細に指定しておきましょう。

ページ数、製本方法

ページ数や製本方法も伝えましょう。よく作られる製本方法は、「中綴じ」や「無線綴じ」などですが、折り加工などでも作成が可能です。

用紙

使用する予定の用紙の銘柄や色、斤量を詳細に伝えましょう。また、パーツによって使用する用紙が異なる場合には以下のように詳細に指定すると良いでしょう。
 
例)
・表紙→用紙の銘柄、色、斤量〇〇㎏
・見返し→用紙の銘柄、色、斤量〇〇㎏
・●頁~▲頁→用紙の銘柄、色、斤量〇〇㎏
・■頁~♦頁→用紙の銘柄、色、斤量〇〇㎏

部数

束見本が何部必要かということも伝えましょう。必要部数によって値段が異なることもあります。

まとめ

束見本は、理想の印刷物を作るためには重要な存在です。
束見本を作ることで、イメージやサイズの確認、費用の参考にもなるため、作ることをおすすめします。
束見本は、印刷会社に依頼することで簡単に作ることができますので、ぜひご活用してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
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