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PP加工とは?冊子製本の表紙に高級感をプラスして差をつけよう!

2024年11月26日
PP加工とは

「PP加工」とは、ポリプロピレンフィルムを紙に貼り付ける加工のことです。
PP加工を施すことで、耐久性がアップし紙をしっかりと保護してくれます。
また光沢や手触りなどを変えることができることから、冊子に高級感を与えることも可能です。

PP加工とは?

PP加工とは、紙の表面にPP(ポリプロピレン)フィルムを貼ることによって、表面をコーティングする加工のことです。
PP加工は、冊子の表紙やパッケージ等にもよく活用されており、さまざまなメリットがあります。

PP加工のメリット

メリット
PP加工には、以下のようなメリットがあります。

【PP加工のメリット】
・耐久性を向上させる
・防水性を向上させる
・高級感を演出する
・発色を鮮やかにする

【PP加工のメリット】耐久性を向上させる

PP加工を行うことで、紙の表面が保護されるため耐久性が向上します。このことにより、表面に傷がつきにくくなります。
また表面をコーティングするため、擦れによるインクが剥がれが軽減されることや、インクの裏写りや発色の変化を防ぐことにも繋がります。

【PP加工のメリット】防水性を向上させる

PP加工を施すと防水性がアップし、水や汚れをはじきやすくなります。そのため、濡れても安心です。

【PP加工のメリット】高級感を演出する

PP加工は、PPフィルムによって光沢や手触りを変えることで、上品さや高級感を演出した仕上がりにすることができます。
したがって、冊子の表紙など見映えの良さが重視される箇所に最適な加工と言えます。

【PP加工のメリット】発色を鮮やかにする

PP加工によって、インクの吸収を抑え、色鮮やかに印刷することが可能になります。

PP加工を施す際の注意点

注意点
PP加工には、メリットも多いですが一方で注意点もいくつか存在します。冊子を作成した後で、トラブルにならないよう事前に確認しておきましょう。

▲PP加工を薄い紙に施すと紙が反ってしまう場合もある

PP加工を薄い紙に施した場合、PPフィルムの伸縮により、「カール」と呼ばれる紙の反りやシワが発生することがあります。そのため、PP加工を検討する場合、用紙の厚さは「四六判135kg以上」をおすすめします。

▲筆記がしづらい

PP加工を施した場合、PPフィルムにより、防水性が高い事からペンなどで筆記してもインクをはじいてしまいます。特に、水性ボールペンではほとんど筆記ができません。
PP加工の中でも光沢のあるグロスPP加工が最も筆記しづらく、マットPPであれば、油性ボールペンなどの使用により多少は筆記できますが、どちらにしてもおすすめしません。
したがって、筆記される可能性がある紙面にはPP加工は施さないほうが良いでしょう。

▲色味の見え方が変わる

PP加工を施すと、印刷物の濃度が変わって見えます。つまり仕上がりの色が加工前と異なって見えてしまいます。そのため、色味を気にする印刷物の場合は、事前にサンプルを請求したり、試し刷りを行うなどして色の見え方の違いを確認しておくと良いでしょう。

▲コスト増になる

PP加工にはオプション加工のため費用が発生します。そのため、PP加工なしの場合よりもコストが高くなります。
 
このように、PP加工にはメリットと注意点とがあります。冊子の目的やデザイン、予算などを考慮して、最適なPP加工を選びましょう。

冊子の表紙におすすめのPP加工2種類

前章でも少し触れましたが、冊子の表紙におすすめのPP加工には「グロスPP加工」と「マットPP加工」の2種類があります、ここでは、それぞれの特徴とおすすめ用途をご紹介します。

グロスPP加工

グロスPP加工は、光沢のある仕上がりになるのが特徴です。冊子の表紙に高級感を演出したい場合におすすめです。また、発色を鮮やかにする効果があることから、写真やイラストが多い冊子にも適しています。会社案内や記念誌、写真集やカタログで多く使われます。
グロスPP加工の主なメリットデメリットは以下の通りです。

◎ 高級感を演出できる
◎ 発色を鮮やかにする
◎ 水や汚れに強い
 
▲ 指紋が目立ちやすい
▲ 反りやすい
▲ 筆記しにくい

マットPP加工

マットPP加工は、光沢のない落ち着いた仕上がりになるのが特徴です。冊子を手に取った時の感触が良く、高級感を演出することができます。また、光沢を抑えることで、文字やデザインが見やすく、読みやすい仕上がりにもなります。小説や文芸誌、美術館のパンフレット、高級ブランドのカタログなどで多く使用される加工です。
マットPP加工の主なメリットデメリットは以下の通りです。

◎ 落ち着いた雰囲気を演出できる
◎ 文字やデザインが見やすい
◎ 手触りが良い
 
▲ 光沢がほとんどない
▲ 色味が沈んで見えることがある
▲ グロスPP加工よりも汚れが目立ちやすい

 
ご紹介のように、グロスPP加工とマットPP加工には、それぞれ異なる魅力があります。冊子の目的やデザインに合わせて、最適なPP加工を選ぶようにしましょう。

PP加工に向いている冊子の活用例

PP加工のメリットから、さまざまな用途で活用されています。ここではいくつかの活用例をご紹介します。

高級感を演出

写真集
〇会社案内→企業のイメージを左右する重要なツール。そのためグロスPP加工で高級感を演出するのがおすすめ。ただし、落ち着いた雰囲気を演出したい場合にはマットPP加工がおすすめ。
〇記念誌→大切な思い出を記録する冊子。そのためマットPP加工で落ち着いた雰囲気に仕上げるのがおすすめ。
〇写真集→写真を美しく見せたいので、グロスPP加工で光沢を出すのがおすすめ。

手触りを良くする

冊子を手に取る女性
〇小説→手に取って何度も読みたくなるような本にするなら、優しい手触りに仕上がるマットPP加工がおすすめ。
〇文芸誌→落ち着いた雰囲気の冊子にするために、マットPP加工でさらさらとした手触りにするのがおすすめ。
〇美術館のパンフレット→マットPP加工で上品な手触りにすれば、高級感もプラスされるためおすすめ。

汚れや傷から保護する

メニュー表
〇メニュー表→たくさんの人に利用されることによる汚れや傷から保護するために、グロスPP加工で耐久性を高めるのがおすすめ。
〇カタログ→文字情報を多く掲載している場合は、マットPP加工で破れにくくするのがおすすめ。ただし、商品の写真を美しく見せたいならグロスPP加工がおすすめ。
〇ポスター→雨や風などから保護するために、グロスPP加工で防水性を高めるのがおすすめ。
 
PP加工は、さまざまな場面においてケースバイケースで効果を発揮してくれます。冊子の目的やデザインに合わせて、最適なPP加工を選びましょう。

まとめ

今回は、PP加工についてご紹介してきました。
冊子の表紙は、手に取ってもらうための第一印象を左右する重要な要素です。
PP加工の効果により、表面を保護するだけでく、光沢や手触りなどを変えることによって、高級感や落ち着いた雰囲気を演出することができます。
大切な冊子にPP加工を施して、ワンランク上の仕上がりにしてみてはいかがでしょうか。
大倉印刷でも、グロスPP加工やマットPP加工を承っております。PP加工において、お客様のどんなお困りごとやご心配ごとにも対応し、解決できるよう精一杯努めさせていただきます。
ぜひこの機会に、PP加工を試してみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談ご連絡を社員一同お待ちしております!!
 
 
 
 
 
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産
都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
PP加工のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。

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