
ポケットマニュアルとは、主に医療や看護、福祉などの現場で使用する、白衣や制服のポケットに入れて持ち歩けるサイズの実用書のことです。
ポケットマニュアルを作成する際には、A6やB7などの小型サイズまたは用紙を折りたたむミニ冊子形式で、WordやCanvaなどのツールを用い、要点を絞って作成し印刷・製本します。
今回は、印刷する際の注意点についてもお話します。

ポケットマニュアルとは、主に医療や看護、福祉などの現場で使用する、白衣や制服のポケットに入れて持ち歩けるサイズの実用書のことです。現場ですぐに取り出しやすく、仕事の手順や緊急時の対応、必要な知識などを確認するために活用されています。医療機関においては、「医療安全管理マニュアル」の作成が義務付けられており、現場の行動を支える運用ツールとしての役割が求められます。

ポケットマニュアルには、次のような特長があります。
〇即時性の高さ
〇要点が簡潔にまとめられている
〇専門性の高い内容
ポケットマニュアルの最大の特長は、携帯のしやすさと現場職員が即座に確認して行動に移せるという点にあります。手のひらサイズやA6・B7などの小さめの設計のため、白衣や制服のポケットに収まります。そのため、現場にいて「確認したい」と思った時にすぐに手に取って確認することができます。ポケットマニュアルを活用することで、特に初動対応や報告の手順、連絡体制や判断に迷いがちな事例など、確実に周知したい内容を職員の行動に直結させることが可能となります。
また、ポケットマニュアルを制作する過程において、情報の優先順位付けが必然的に行われることになります。それにより限られた紙面に、優先順位を付けながら必要な知識や数字の要点が簡潔にまとめられます。さらには、専門性の高い内容により、新人職員や異動によって新たに現場に配置された人への教育・研修、また災害時の対応にも有効的なのです。
ポケットマニュアルは、研修後の日常業務においても繰り返し参照されることで、「知る」から「できる」へ移行するために効果的なツールとなります。これにより、安全行動の標準化とニューマンエラーの抑制につながるでしょう。
ポケットマニュアルには、主に次のような種類があります。
〇看護医療手順系
・ナースポケットマニュアル(看護技術、スケール等)
・新人看護職員のための看護手順ポケットマニュアル
・臨床検査、一般検査ポケットマニュアル
〇診療科・専門治療系
・麻酔ポケットマニュアル
・緩和ケアポケットマニュアル
・ル脳血管内治療看護ポケットマニュアル
・アフェレシス療法ポケットマニュアル
〇薬剤・商品選び系
・OTC薬ポケットマニュアル(薬剤師・登録販売者向け)
〇福祉・リハビリ系
・身体評価や在宅ケアの手帳、マニュアル

ポケットマニュアルを作成する際は、次のステップを踏んで進めていきましょう。
まずは、ポケットマニュアルの目的とターゲットを明確にしましょう。ポケットマニュアルは、ただ単に印刷するのではなく、安全管理を現場において機能させるためのツールという性質を重視することが大切になります。
具体的に、携帯用や緊急時対応用など目的をはっきりとさせることです。また、掲載したい内容もこの時に考えます。業務手順や重要ポイントなどをこの段階では箇条書きで良いでの、載せたい内容を精査していきましょう。さらに、緊急時でも視認しやすい文字サイズやフォントの統一などもポケットマニュアル全体の統一感を持たせるためにた大変重要な要素となります。本文に用いるフォントとサイズ、章のタイトルに用いるフォントとサイズは1冊を通して同じものを使用するようにしましょう。また、中央揃えにするか左に寄せるかなどのような細かい書体設定も統一しておくことも大切です。
ポケットマニュアルに何を掲載するかが決まったら、データとして入稿する準備を始めます。
まず初めに、サイズを決定しましょう。ポケットマニュアルは、一般的に小型の書籍となりますので、A6やB7などが適しています。この工程では、実際に使用される用途を想像することが大切です。常時携帯することが想定される場合には、厚さを抑えて軽いポケットマニュアルにする必要があります。
データ作成の際には、文章を縦書き・横書きのどちらにするかを決めることになります。文章の途中に、英文を掲載したい場合や、改行やスペースを多く用いる場合には横書き設定がおすすめです。ただし、カジュアルな印象になる可能性もあるため、内容とレイアウトに違和感がないかどうか考慮するようにしましょう。一方、縦書きの場合には日本の古書のような印象を与えます。したがって、しっかりとした印象や言葉に重みをもたせたい場合に効果的です。ただし、縦書きでポケットマニュアルを作成する際には、適切に段落分けをしないと読みにくく感じてしまうため、その点注意が必要となります。
初期段階でレイアウトを決定しておくことで、ほかの部分も決めやすくなります。画像をどこに配置するのか、ページ数はどれくらいか、ページを綴じる場所などをこの工程で決定しておきましょう。図や表は小さくしすぎず、シンプルに配置するのがポイントです。
ポケットマニュアルを印刷する際には、両面印刷や小冊子印刷の設定を活用しましょう。また、折りたたむタイプは、A4用紙などを順番通りに折りたたんで、名刺やカードサイズにします。こうした防災・業務マニュアルもあります。
ポケットマニュアルの製本方法には、ページ数が少ない場合には、「中綴じ製本」がおすすめです。中綴じ製本とは、印刷した用紙を重ねて中心から二つ折りにし、折った部分を針金や糸で綴じる製本方法です。このほか、改訂が多い場合には、「リング製本」が最適です
中綴じ製本に関する詳しい内容は、「中綴じ製本とは?ページ数の少ない冊子におすすめの製本方法をご紹介します!」をご覧ください。
リング製本に関する詳しい内容は、「ツインリング・リング製本とは?メリット・デメリットもご紹介します!」をご覧ください。

ポケットマニュアルを印刷する際には、レイアウトに注意する必要があります。きれいに印刷をするためには、端が切れないよう、用紙の四方に十分なマージン(余白)を設定することが大切です。用紙の端まで印刷をしてしまうと、少し印刷がズレてしまっただけで途中で切れてしまったり、印刷全体が大きく傾いて見えてしまいます。
また、ページを綴じる側の辺は、さらに余白を設ける必要があります。印刷した部分まで綴じてしまわないよう、1.5㎝~2㎝くらいの余白を設定しましょう。
マージンに関する詳しい内容は、「マージンとは?」をご覧ください。
ポケットマニュアルは、コンパクトで携帯しやすいため、正しく作成ることで効果的に使用できます。そのため、ただ単に印刷するのではなく、現場において安全管理を機能させるためのツールという性質を重視することが大切です。
弊社でも、ポケットマニュアルの作成を承っております。どんな些細なことでも構いませんので、お困りごと等ございましたら、大倉印刷へお問い合わせくださいませ。経験豊富なスタッフ一同、こころを込めてご対応させていただきます。
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に本社、戸田市に自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
“ポケットマニュアル”のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。
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