「上質紙」とは、化学パルプ含有率が100%で、表面にコーティング加工を施していない用紙のことです。
上質紙はテキストや教科書、雑誌、小説、論文集など、さまざまな冊子に用いられる最もポピュラーな用紙です。
今回は、その特徴や他の用紙との違いについても解説していきます。
上質紙とは表面、裏面どちらもコーティング加工が施されていない、パルプ100%の非塗工紙です。非塗工印刷用紙の上級印刷紙に分類され、主に印刷用紙として幅広く用いられています。また、上質紙のなかでも、紙全体に色が入ったものを「色上質紙」と呼びます。
上質紙は、化学パルプ100%で作られています。化学パルプは、原料によって「木材パルプ」、「非木材パルプ」、「古紙パルプ」の3つに大別されます。このなかで、上質紙の製造には、主に木材を原料とした木材パルプが使われています。
また、近年では森林保護の観点から、竹やサトウキビなどを利用した非木材パルプや古紙から作られた古紙パルプも選ばれれるようになりました。古紙パルプを使った上質紙は、「再生上質紙」と呼ばれています。
上質紙の主な特徴は以下の通りです。
上質紙は厚さの種類が豊富で、表面の光沢やつやが少ないのが特徴です。上質紙は、文字の読みやすさや、加筆性が高いことから幅広く使われるスタンダードな用紙です。
一方で、表面にコーティング加工が施されていないため、光沢がないうえ、さらさらとした手触りの用紙になります。
パルプ100%で作られていることにより、コシがあり破れにくいのも特徴のひとつです。そのため、頻繁にめくったり書き込んだりする印刷物にも適しています。
平滑性の高いコーティング加工を施された用紙とは、質感・筆記性・可読性などが異なりますので、用紙の特徴が活かせる用い方をおすすめします。
上質紙は、加筆性が高くコストパフォーマンスが良いことから文字中心の印刷物で幅広く用いられています。上質紙に印刷をすると、パルプの質感が感じられ、上品で落ち着いた雰囲気を演出することができます。
上質紙がよく用いられる印刷物には、以下のようなものが挙げられます。
・ノート
・メモ帳
・テキストなどの冊子
・書籍
・書類
・名刺
etc…
一方で上質紙は、インクを吸収しやすいことから、インクがにじみやすくなります。したがって、インクを多量に使用する写真印刷や、ベタ塗りの印刷物には不向きと言えます。
上質紙は、研究報告書やセミナー・研修用の配布テキスト、記念誌などさまざまな冊子で用いられています。
上質紙は、さまざまな研究活動や事業報告書を作成する際に重宝されています。上質紙は白色度も高く、文字が読みやすいという特徴から、多くの文章や表が記載される報告書として向いています。
上質紙は筆記性の高さや文字の読みやすさから、テキスト冊子にも最適です。セミナーや研修用の配布資料、教材用の問題集など幅広いテキスト冊子に利用されています。
モノクロの文章や読み物中心の記念誌であれば、上質紙が用いられることが多くなっています。一方で、本文に写真の割合が多い場合には、上質紙よりも写真の再現性が高いマットコート紙などを選ぶことをおすすめします。
また、記念誌の本文がモノクロ中心でも、表紙には写真が鮮やかに表現されるコート紙やカード紙などの用紙にPP加工を施すのが一般的です。
上質紙には厚みの種類があり、同じ上質紙でもその厚さの違いによって印刷物の仕上がりの印象も異なります。ここでは、一般的に使用される上質紙の厚さと、厚さを身の回りのものにたとえてご紹介します。
※ここで言うkgは「連量」を示しています。
上質紙以外にも、さまざまな種類の用紙があります。ここでは、一般的によく使われる「コピー用紙」「コート紙」「マットコート紙」「ケント紙」と上質紙との違いをご紹介します。それぞれの特徴を知り、印刷物の目的に合った用紙を選ぶようにしましょう。
コピー用紙とは、コピー機での印刷の際によく用いられている用紙です。材料に上質紙が使われることもあり、サイズや厚みをコピー機で印刷するため用に設定したものがコピー用紙です。
コピー用紙は汎用性が高く、価格も安いことから、ビジネスシーンにおいて大量の会議資料や通達文書などを作成する際に使われることが多くなっています。
上質紙とコピー用紙の共通点は、どちらも表面がコーティング加工されていない用紙であるということ。ただし、上質紙の場合は「化学パルプ100%」で作られているため、コピー用紙よりも質が高く、美しい印刷が可能です。このほか、耐水性や紙の強度に関しても、コピー用紙よりも上質紙の方が高いと言えます。
コート紙とは、表面にコート剤と呼ばれる塗料をコーティングした用紙のことで、上質紙同様にポピュラーな用紙です。
上質紙との違いは、コート紙には表面に光沢とつやがある点です。ツルツルとした見た目で触り心地が良く、色の再現性に優れていることから、写真やフルカラー印刷に向いています。
コート紙は、広告のチラシ、雑誌の表紙、アルバム、カタログ、パンフレットなどでよく使用されます。
コート紙に関する詳しい内容は、「コート紙とは?その特徴や印刷用紙の選び方のコツをご紹介!」をご覧ください。
マットコート紙は、マット紙とも呼ばれ表面につや消し加工を施している印刷用紙のことです。しっとりとした上品な質感が特徴です。
上質紙とは異なり、表面を少量のコート剤でコーティングしているため、表面は滑らかです。また、上質紙よりも筆記性は劣るものの、えんぴつやペンでの書き込みも可能です。
また、マットコート紙は発色の良さから上質紙よりも写真やイラストが色鮮やかに仕上げることができます。そのため、写真を多く掲載するフルカラーのパンフレットや作品集などにはマットコート紙を選ぶことをおすすめします。
マットコート紙に関する詳しい内容は、「マット紙とは?用途や使用する際の注意点についてもご紹介!」をご覧ください。
ケント紙とは、上質紙よりも厚みがあり、消しゴムを使用しても毛羽立ちが少ない用紙で高級感が感じられるのも特徴です。
ケント紙も上質紙同様に表面にコーティング加工が施されていない用紙ですが、ノートやプリント用によく使われる上質紙に対し、ケント紙はインクがにじみにくく、発色が良いことから図画や製図の用紙としてよく使われます。
繰り返しになりますが、上質紙は表面にコーティング加工が施されていないことから、印刷インキが染み込みやすくにじみやすいという性質を持っています。そのことから、以下の点を事前に確認して、仕上がりをイメージしておくことが大切です。
上質紙は、その特徴から文字中心の印刷物に適した用紙です。写真やイラストが多くなる場合には、他の印刷用紙を検討することをおすすめします。
大倉印刷でも、上質紙への印刷を承っております。用紙に関するお困りごとや、印刷に関してご不明な点がございましたらお気軽に大倉印刷へお問合せくださいませ。経験豊富なスタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
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