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卒業文集の印刷におすすめの製本方法とは?書き方・指導方法もご紹介!

2024年2月13日
卒業文集 印刷

卒業文集の印刷におすすめの製本方法は、「無線綴じ」です。
卒業文集の印刷に「無線綴じ」製本を選ぶことで、100ページを超える場合でも問題なく制作することが可能なうえ、丈夫な冊子に仕上がります。
また逆に、ページ数が20〜30ページ程度と少ないようであれば、「中綴じ」製本を選択すると良いでしょう。
今回は、書き方や指導方法についてもご紹介していきます。今後の参考にしていただければ幸いです。

卒業文集の印刷におすすめの製本方法とは?

卒業文集の印刷ページ数が多い場合

無線綴じ
卒業文集の印刷におすすめの製本方法は、「無線綴じ」です。
というのも、卒業文集はある程度のページ数がある冊子になるため、文庫本や教科書などのように背表紙がある丈夫な製本方法の一つである無線綴じがおすすめなんです。

無線綴じのメリット①長期保管に向いている

無線綴じであれば、ばらけることもなく耐久性もあるため長期的に保管する場合でも問題ありません。

無線綴じのメリット②文集の背表紙に文字を入れられる

本文のページ数が多い卒業文集を無線綴じで作成する場合は、背表紙にタイトルや学校名などの文字を入れることができます。
こうすることによって、背表紙があるため本棚で整理しやすく、さらに見つけやすくなるでしょう。

無線綴じ製本について詳しく知りたい方は、「無線綴じとは?中綴じとどう違うの?メリット・デメリットについてもご紹介!」をご覧ください。

卒業文集の印刷ページ数が少ない場合

中綴じ製本とは
また、卒業文集の印刷ページが少ない場合には、「中綴じ」製本という方法もあります。
「中綴じ」製本は、見開きページを二つ折りして中央をホッチキス(針金)で綴じる方法です。背表紙はできませんが、少ないページ数から対応可能です。

中綴じ製本について詳しく知りたい方は、「中綴じ製本とは?ページ数の少ない冊子におすすめの製本方法をご紹介します!」をご覧ください。

卒業文集印刷でご注文の多いサイズ

卒業文集のサイズは、A4サイズでのご注文が多くなっています。また、このほかA4サイズよりひと回り小さいB5サイズもおすすめです。
作りたい卒業文集のテーマや内容に添ったベストなサイズを選びましょう。

卒業文集によく使われる用紙

卒業文集・表紙の用紙

卒業文集の表紙には、「コート紙」がおすすめです。
卒業文集の表紙には、重厚感や高級感のある厚手の用紙が向いているうえ、カラー印刷にも対応している紙が良いでしょう。
このコート紙とは、ツヤツヤとした光沢のある用紙です。カラー印刷や写真もきれいに再現できます。コート系の用紙には、コート紙のほかにも、ツヤ消しのマットコート紙などたくさんの種類があります。
そのほかでは、色付きの用紙である「色上質紙」や表面に特殊な加工が施されている色付きの用紙「レザック」なども人気です。

卒業文集・本文の用紙

卒業文集の本文用紙には、文字が読みやすく、ページがめくりやすい「上質紙」がおすすめです。
上質紙は、書籍や書類など文字中心の印刷物において幅広く使われており、卒業文集にも最適と言えます。
その特徴は、丈夫で破れにくくコシがあり、筆記性も良いということです。そのため、寄せ書きページを入れる場合でも便利で、鉛筆や水性ペンで書きこむことが可能です。
上質紙で印刷されたページは、質感があり、素朴ながらも上品で、落ち着いた雰囲気の印刷物に仕上がるのが特徴です。比較的低価格な用紙のため、リーズナブルに冊子を制作することができます。
また、卒業文集自体に写真やイラストを多く掲載したいという場合には、上質紙よりも画像が鮮やかに再現される「マットコート紙」がおすすめです。

手書き原稿をお考えの場合

原稿用紙 鉛筆 消しゴム
卒業文集によく挿入されるページとして、写真やイラストをのり付けして貼り付けてある「切り貼り原稿」や手書きの原稿も人気があります。
ただしこれらの原稿は、そのままの状態では印刷できません。印刷会社に入稿された場合は、スキャニング後にデータ変換する必要があるため、基本的には料金も若干割高になります。
そこで、切り貼り原稿や手書き原稿をデータ化するためには、コンビニなどのコピー複合機を活用するのがおすすめです。複合機のスキャン機能を利用し、予めjpgなどの画像データにしてから入稿するとよいでしょう。こうすることによって、料金も抑えられ、原稿を郵送する必要もありません。

どうしてもご自身でのスキャニングが難しいという場合には、印刷会社にご相談ください。

卒業文集の制作時期について

ここからは、卒業文集の具体的な制作時期や書き方、指導法などについてご紹介していきます。
まずは、卒業文集の制作時期についてです。
編集作業を開始するのは、2学期の初めの秋頃からがおすすめのタイミング。遅くとも、冬を迎える前にはスタートする必要があるでしょう。
卒業文集には、たくさんの人の原稿や写真をどんな風に盛り込もうかとイメージを膨らませるかと思います。そうしているうちに、どうしても制作にかかる時間が長くなってしまいます。
そのため、卒業文集作りは、3月の卒業式シーズンに向けて、余裕を持ったスケジュールで臨むのがベストです。

卒業文集の書き方と指導方法

卒業文集を制作するにあたって、先生方が生徒に対して指導する事もあるでしょう。
ここでは、子どもにとって最高の卒業文集を作り上げるための指導のポイントや、子どもにどう寄り添って卒業文集を作ればよいのかを解説していきます。

子どもたちに“書く意欲”をしっかり持たせる

子どもたち 意欲
まず卒業文集を作るにあたって大切な事は、子どもたちに「書く意欲」をしっかり持たせるということです。
大人もそうですが、やる気があるのとないのでは取り組む姿勢や成果物に大きく差が出てしまいます。子どもたちに、卒業文集が持つ目的や意味を具体的に伝えてしっかりと理解してもらうことが大切です。

例えば、「小学校の最後に書く一番長い作文です」「卒業文集に書いたことは一生残ります。また、大人になってから何度も見かえすこともあります」「友達や家族も見ます」ということを伝えましょう。
こうしたことを話すことによって、子どもたちは「考えてしっかり書かないと!」と思ってくれます。
また、これまでの卒業生が作成したものを見せたり、実際に書く原稿用紙やテーマについて説明することも効果的です。

テーマを決める

子どもたちの卒業文集に対する意欲を確認したら、まず初めにテーマを決めます。
基本的には子どもたち自身が自由に何を書いてもかまいませんが、ある程度テーマを指定したり、過去の例を教えることでスムーズに決めることができます。
一般的なテーマとして、「将来の夢」や「学校生活の楽しかった思い出」などでしょう。そのほか、自分で考えさせるようにすることも良いでしょう。
卒業文集は、いわゆる作文的なものでは無い場合、クラスの中での○○ランキングや、個人一人一人の簡単なプロフィール、寄せ書き等もよくあるテーマです。

テーマに沿って「何を書くか」を決める

テーマが決まったら、実際に何を書くか方向性を決めていきましょう。
例えば「将来の夢」がテーマであれば、どんなきっかけで将来の夢として考えるようになったのか、これからどうしたら夢に近づけるのかなど深堀りしていきます。「学校生活の楽しかった思い出」であれば、どのイベントで、その中で楽しかったポイントを書き出していきましょう。まずは思いつく限りアウトプットしていくと、次第に掲載したい項目が明確になっていくでしょう。

このときの注意点としては、出来事の羅列は避けて、思い出や考えている事、わかる範囲で具体的なエピソードを記載する事です。単純に課外授業に行った時のをただ書くのではなく、その時に楽しかったことは何か、何を感じ学んだのかを書くことで将来見返した際に楽しい卒業文集になります。書き始める前に子どもたちにポイントを説明してあげることも大切かと思います。

また、クラスの中での○○ランキングや個人一人一人の簡単なプロフィールを制作する場合、具体的に項目を決める必要があります。生徒が自主的に決めてくれれば良いのですが、なかなか決まらず停滞していたらヒントを与えて納期に間に合うようにサポートしていきましょう。○○ランキングで定番なのは「将来大物になりそうな人」「面白い人」「運動神経が良い人」といったものがあります。項目を考える際の注意点としては、「つまらない人」などネガティブなものは避けるようにする事です。

一人一人の簡単なプロフィールについても、生徒が決めていくのが一番ですが、将来見かえした際に懐かしさを感じられるポイントがあるとなお良いでしょう。例えば、好きな歌手やテレビ番組、ユーチューバー等は「ああそういえば当時は好きだったなぁ」と懐かしく思えるのではないでしょうか。

構成を考える

こうしてテーマが決まれば、その中で構成を考えていきましょう。定番の「将来の夢」や「学校での一番の思い出」といった作文的なものの場合の基本的な構成は「はじめに」「メイン」「まとめ」となります。
それぞれの割合については特に決まりはありませんが、大まかに「メイン」が8割強、残りを「はじめに」と「まとめ」で書くようにします。「メイン」については3つくらいの段落に分割して整理して書いても良いかと思います。このとき、あらかじめ原稿用紙に目安の印をつけておくと書きやすくなります。

卒業文集を書く

子ども サポート
構成が決まったら、実際に卒業文集を書いていきます。
卒業文集を書いていくにあったって、2つのポイントがあります。

まず1つ目のポイントは、文字数のバランスをサポートしてあげることです。
所定の文字数よりも大幅に少ないと、後々見かえしたときに生徒自身が少し寂しい思いをしてしまいかねませんので注意しておきましょう。

続いて2つ目のポイントとして、学習済みの漢字はきちんと書くように指導しましょう。
後でひらがなを漢字に変換することで文字数が変わるとそれ以降を全て書き直さなければならなくなります。学習したものは初めから漢字で書くようにしておきましょう。文字は修正を見越してペンではなく、鉛筆やシャープペンシルで書くのが良いでしょう。

清書をする

生徒それぞれの文集の内容を確認し、OKの場合、清書をしていきます。しっかり1行ずつ読み返しながら丁寧に綺麗な字で書くようにしましょう。
ここで大切なことは、事前の確認です。清書をした後に重大な間違いに気づいても修正するのが非常に大変になってしまいますので、清書前に必ず生徒全員分の卒業文集を見直しましょう。
なお、卒業文集は自分たちで制作するという責任を持ってもらうために、漢字の間違いや汚い字は書き直しになる旨をあらかじめ生徒に伝えておくようにしましょう。書き直しが少なければ先生側の負担も減ります。気になる生徒に関しては途中でも都度見せに来るように言っておくと良いかと思います。

卒業文集の表紙にも工夫を凝らす

卒業文集の表紙についても、工夫を凝らすと良いでしょう。せっかくなら思い出に残ったり、他のクラスの生徒にもびっくりされるような表紙になるといいですよね。どんなものにするにしても、やはりそのクラスらしさが伝わって、将来表紙を見ただけで楽しかった出来事が目に浮かぶものがおすすめです。
おすすめは、クラス全員と先生の写真。一目見てどんな人がクラスにいたかわかりますし、比較的簡単に作ることができます。このほか生徒や先生の似顔絵や思い出の写真もおすすめです。

卒業文集を作成する際に担任の先生が苦労するポイント

先生 ガッツポーズ
ここまで、書き方や指導法についてご紹介しましたが、そのうえで担任の先生が苦労する点を3つご説明します。

先生が苦労するポイント①生徒をやる気にさせること

先ほど、2学期の初めの秋頃が卒業文集を制作する適切な時期とお伝えしましたが、まだまだ生徒自身は実感がわかない時期でしょう。そのため、人によっては「面倒…」「作っても見ない…」と思う生徒もいるかもしれません。先生としては、“大人になってから見かえしてみると卒業文集は昔を懐かしく思い出せる大切なもの”ということをきちんと伝えたうえで動機づけしてあげることが大切です。

先生が苦労するポイント②期限を守らせること

多くの場合卒業文集は業者に冊子の印刷を依頼します。つまり卒業式まで完成させるためには入稿や構成等さまざまな期限があります。生徒たちだけでは期限が守れない場合もありますので、遅れないようにしっかりとフォローの声掛けをしましょう。

先生が苦労するポイント③内容の確認

スマートフォンやタブレット、パソコンで学習をしている最近の子どもたちは、文章を手で書くという習慣が少なくなっています。そのため、一人で文章を書けない場合も。そうした際には、構成を一緒に考え、書いた原稿の修正点を伝えて…という工程を何十人にも対して行うのはとても手間と時間がかかり大変な作業ですが、子どもたちが後々見かえすものですからやりがいを感じながら大切に作っていきましょう。

まとめ

卒業文集は、学校生活の思い出をギュッと綴じ込めた一生の思い出になる大切な印刷物です。
大人になって読み返すととても懐かしく、当時を振り返ることができます。
生徒にとって最高の学校生活の思い出となるよう、納得のいくものを作成していきましょう。
また、仕上がりの良いものにするにはサイズや用紙の種類、製本方法にも気を配ることが大切です。
大倉印刷では、そんな皆様のために何でもご相談を承ります。お気軽にお問い合わせください。

大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産
都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
卒業文集印刷のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。

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