平綴じとは、用紙の端から5mm程度のところを針金(ホッチキス)で1~3箇所留める製本方法のことです。
平綴じは、ホッチキス留めとも呼ばれ、家庭用ホッチキスを使って作成することもでき、オフィスや学校において資料作りをする際にもこの製本方法が多く使われています。
今回は、製本できる最大ページ数や他の綴じ方との違いについてもご紹介していきます。
平綴じとは、ホッチキス留めとも呼ばれる製本方法のことです。用紙の端から5㎜ほどのところを針金(ホッチキス)で1~3箇所留めるだけで簡単に作成できるというメリットから、家庭やオフィス、学校などでも多く活用されています。平綴じのメリットについてはこちらから。
ただし、構造上綴じる側の用紙の端(ノド*)ぎりぎりのところまでページを開くことができません。そのため、見開きのデザインで製作したい冊子には不向きと言えます。平綴じでよく使われる冊子についてのご紹介はこちらから。
また、針金(ホッチキス)で留めることがほとんどですが、なかには糸で留めたり、綴じた後に背の部分に糊を塗布して表紙を貼り付けているものもあります。
*ノド・・・本を開いたときに綴じられている内側のこと。
平綴じの冊子を印刷会社において製本することで、ホッチキスの位置が均一で大量部数でもきれいな仕上がりになります。
一箇所をホッチキスで留める製本方法は、単ページで読ませたい場合に向いています。
また、二箇所をホッチキスで留める製本方法は、見開きで読ませたい場合に向いています。
ホッチキスを留める位置は、左右どちら側も一箇所留め、二箇所留めどちらも製本可能です。
平綴じ製本をする際、対応ページ数は一般的に最小8ページ~最大30~40ページ程度です。用紙を重ねてから上から針金(ホッチキス)で綴じるため、平綴じ製本のページ数は「2の倍数」となります。
このように平綴じは、比較的ページ数が少ない冊子向けの製本方法と言えます。用紙の枚数が多すぎると針金(ホッチキス)の長さが足りずに綴じることができないこともあります。また、無理に綴じてしまっても強度が弱い冊子になってしまいます。
平綴じ製本で対応できる最大ページ数は印刷会社によって異なります。そのため、依頼する前に確認しておく必要があります。もし100ページ以上の冊子を製本したい場合には、無線綴じ製本を選ぶことをおすすめします。
なお、大倉印刷でも平綴じを承っております。大倉印刷の機械であれば、文京区最大の紙の厚さ70㎏ベースで一度に30枚まで綴じることが可能です。(31枚からはご相談くださいませ。)
また、サイズは仕上り(展開)サイズB6、B5、B4横(短辺側綴じ)、A5、A4、A3横(短辺側綴じ)もご対応致します。このほか、平綴じして二つ折りにする加工も可能です。作成可能サイズは、展開サイズB5、B4、A4、A3です。
さらに、1日2万冊の作成もできます!(21枚~30枚までなら1万冊です。)ぜひご相談くださいませ!
平綴じは、冊子の綴じ側であるノドの内側をホッチキスで留めて製本するため、見開きが平らにならない構造となっています。
そのため、厚い紙やコシのある用紙だとさらに開きにくくなっていまします。そこで、平綴じ製本をする際の本文用紙には、上質紙70Kがおすすめです。上質紙は一般的な用紙で薄くて柔らかい上、コストも抑えることができます。学校やオフィスで活用する講習会のテキストやプレゼン資料、会議資料などに最適です。
平綴じの冊子の表紙には、簡易冊子であれば本文用紙と同様に薄い上質紙でも良いでしょう。また、少し豪華な雰囲気にしたい場合には、色上質紙やレザックなどを用いることで、見栄えもアップします。
中綴じとは、印刷した用紙を重ねてページの見開いた中心から二つ折りにし、折った部分を針金や糸で綴じる製本方法です。
平綴じと同様に針金(ホッチキス)で留める製本方法ですが、冊子の折り位置にあたる見開きの中央で綴じることから、平綴じとは異なりノドの部分までしっかりとページを開くことができます。そのため、イラストや写真などを見開きでレイアウトした冊子にも向いています。
中綴じについての詳しい内容は「中綴じ製本とは?ページ数の少ない冊子におすすめの製本方法をご紹介します!」をご覧ください。
無線綴じとは、製本の際に針金や糸を使用せず接着糊を使用する製本方法のことです。
本文ページを重ねて接着糊で綴じるため、平綴じや中綴じとは異なりページ数が数百ページになるような冊子にも対応できます。また、背表紙ができるのが特徴です。
無線綴じについての詳しい内容は「無線綴じとは?中綴じとどう違うの?メリット・デメリットについてもご紹介!」をご覧ください。
平綴じ、中綴じ、無線綴じについてご紹介してきましたが、どのように使い分ければ良いのでしょうか。ここでは、3つの綴じ方を使い分けるポイントを見ていきましょう。
平綴じは、両面印刷された原稿を重ねてホッチキスで留めるだけなので、自分で冊子を製本する際に最も手軽に行えます。
中綴じはノドまでしっかり開くことができるので、イラストや写真などを見開きでレイアウトしたいという際に向いています。ページ数が少なく、平綴じ製本にするか悩んだ場合、写真が多く使われているなら中綴じを選ぶことをおすすめします。
なお、「100ページ以上の冊子のため、無線綴じにしたいけれど、冊子の開き具合も重視したい…」という方には、「PUR製本」がおすすめ!「PUR製本」とは無線綴じの一種ですが、より強度のある糊で接着することで、綴じ部分までしっかりと開くことができる冊子に仕上がります。
PUR製本についての詳しい内容は「PUR製本とは?無線綴じとの違いやメリットについてもご紹介!」をご覧ください。
ページ数が多く厚めの冊子を製本する場合には、無線綴じを選びましょう。
繰り返しになりますが、平綴じや中綴じのように針金(ホッチキス)で留める構造の場合、分厚い冊子の製本はできません。しかしながら、接着糊で固めて製本する無線綴じであれば100ページ以上の冊子にも対応可能です。逆にページ数の少ない冊子には対応していないため、ページなどの薄い冊子を製本する場合は平綴じや中綴じを選ぶようにしましょう。
また、背表紙のある冊子にしたいという場合は、平綴じや中綴じでは背表紙を作ることはできませんので、無線綴じのみの対応となります。
なお、平綴じに表紙をかぶせる方法で背表紙を作ることもできますが、通常より作業工程が多くなる分、コストも高くなってしまいます。したがって、「背表紙のある本が作りたい!」という場合には、無線綴じを選ぶことをおすすめします。
今回は、平綴じについてご紹介してきましたがいかがでしょうか。
平綴じは、ノドから5mm程度のところを針金(ホッチキス)で1~3箇所程度留める製本方法です。簡単に製本できて丈夫であることから、初心者の方にもおすすめです。
また、今回ご紹介しましたように平綴じだけでなく、中綴じや無線綴じ、PUR製本などさまざまな製本方法があります。どういった冊子を作りたいかによって、選ぶ製本方法は異なります。
製本についてお困りごとやお悩みがございましたら、大倉印刷へご相談くださいませ!経験豊富なスタッフ一同、誠心誠意ご対応させていただきます。
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産
都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
平綴じのことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。
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