「退官・退任記念誌」とは、大学の教授や企業の役員などを退官・退任する方を祝うための冊子です。
退官・退任記念誌には、これまでの功績や研究成果、業績目録や写真などを盛り込み、関係者からの感謝やメッセージなどがまとめられています。
社史とは異なり、個人をクローズアップして作成され、その功績と軌跡を後世に伝える目的で発行されています。

退官・退任記念誌とは？

退官・退任記念誌とは、大学教授や企業の役員などが定年退職または異動などにより役職を退く方を祝うために作られる冊子のことです。退官・退任記念誌には、これまでの功績や研究成果、業績目録や写真、寄稿文などが盛り込まれ、関係者からの感謝やメッセージなどがまとめられ、その経緯を内外に伝えるための記録となります。

退官・退任記念誌を制作する目的

退官・退任記念誌を制作する目的は、いくつかあります。

【◎退任というイベントを祝福する】

退任・退官記念誌は、退任というイベントを祝福し、内外にその喜びを表現するために作成されます。日ごろからお力添えを頂いているスタッフや関係者、協力者などに配布することによって、喜びの気持ちや感謝の気持ちを伝えることができます。

【◎大学や企業内の関係者の一体感や連帯感を高める】

教授や役員の功績や活動実績を社会に伝えるとともに、大学や企業内のスタッフ、関係者の一体感や連帯感を強める目的もあります。記念となった出来事を、共有し振り返ることによって、そこに所属していることの価値を再確認することができ、その現場で働く意欲の向上にもつながることでしょう。

退官・退任記念誌の制作方法

【全体像をイメージしておく】

退官・退任記念誌を制作する際には、どのような内容にするかを考慮するのはもちろん、デザインの方向性を決めておくことで、スムーズに進めることができます。というのも、カラーページを作成するか否かや紙の種類によっては、印刷価格や納期が変動するからです。
また、文章の内容もさながら、デザインは読み手に与える印象を大きく左右すると言っても過言ではありません。シンプルな年表や文章中心の内容にするのか、はたまた写真を多く使って視覚的に訴えかけるのかなど全体像を決めておくようにしましょう。なお、写真は適度に挿入し、文章とのバランスを取ることが大切です。集合写真や記念行事の写真を見開きでレイアウトすることで、心に残るデザインになります。
さらに、企業カラーやブランドイメージに合うデザインを用いることで、統一感のある記念誌になります。過去の資料や写真との親和性も考慮しつつ、全体のトーンを整えましょう。

【退官・退任記念誌のメイン構成】

退官・退任記念誌のメイン構成は、「前付け」「本文」「資料」「後付け」が基本です。

「前付け」

前付けとは、本文に入る前に記載する情報です。
●近影：退官・退任する教授や役員の近影
●目次各章のタイトルや項目ごとにページ番号を記載する
●ご挨拶：退官・退任する教授や役員からのご挨拶

「本文」

●経歴：退官・退任する人の学歴や職歴、社会活動歴に加えて、主な所属学会・役員、研究歴や保有資格などを記載する
●歩み：これまでの歩みや歴史、人物史について
●寄稿文：思い出や評価に対するコメントなどを外部関係者から頂戴し、投稿者の写真も添えて紹介する
※第三者目線による評価を加えることによって、記念誌全体に説得力が生まれるため重要な要素となります。

「資料」

●業績資料：具体的には、研究概要や研究業績、論文業績、そして国内外での発表業績も記載
●フォトギャラリー
●アルバム

「後付け」

●あとがき：ここには、主に退官・退任記念誌作成の経緯や協力関係者への謝辞を記載
●奥付：タイトル、発行年月日、発行元、制作者、印刷会社などの基本情報を記載

印刷用のデータを作成する際の重要なポイント

印刷用のデータを作成する際、仕上がりを左右する重要なポイントがいくつかあります。

【解像度の確認】

印刷用データを印刷会社に入稿する際は、写真やロゴは解像度が高い300dpi以上のデータを使用しましょう。低解像度の画像を使用してしまうと、仕上がりがぼやけてしまうため、鮮明に印刷するためには、高解像度のデータを使用しましょう。

【塗り足しとトンボの設定】

端までデザインがあるケースでは、仕上がりサイズよりも3mm程度の塗り足しを設定しましょう。また、トンボ（トリムマーク）をつけることで、裁断時のズレを防ぐことができます。トンボとは、印刷物を仕上がりサイズに裁断する際、またフルカラー印刷でCMYK4色の版を重ね合わせる際の目安となる印のことです。
 
トンボに関する詳しい内容は、「トンボとは？」をご覧ください。

【PDF入稿が安全】

大倉印刷ではPDF形式でのデータ入稿を推奨しております。PDF入稿には以下のようなメリットがあります。
【PDF入稿のメリット】
・レイアウトや文字化けのトラブルが少ない
・データのサイズを大幅に小さくできる
・印刷会社を選ぶ際に選択肢が広がる
 
PDF入稿に関する詳しい内容は、「PDF入稿が推奨される理由とは？メリットや注意点についてもご紹介！」をご覧ください。

まとめ

退官・退任記念誌は、退任というイベントを祝福し、大学や企業内での一体感や連帯感を高めるために作られる冊子です。
今後のより良い組織の発展のために、大切な存在と言えるでしょう。
退官・退任記念誌の作成をご希望の方は、大倉印刷にお問い合わせくださいませ。経験豊富なスタッフ一同、心を込めてご対応させていただきます。
 
 
 
 
 
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
“退官・退任記念誌”のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。

#退官・退任記念誌 #退官・退任記念誌目的 #退官・退任記念誌制作ポイント #PDF稿 #大倉印刷 #印刷 #製本加工 #文京区印刷製本 #印刷会社 #製本会社