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冊子とは?製本方法や用紙の種類などの基礎知識をご紹介!

2026年2月10日
冊子とは?

冊子とは、印刷された複数枚の用紙を重ね、綴じて一つの束にした印刷物のことです。冊子には、主にパンフレットやカタログ、会報誌などが該当しており、本や小冊子とも呼ばれています。ページ数や情報量が多い場合でも閲覧や持ち運びに便利なのが特徴です。
今回は、製本方法や用紙の種類、印刷方法などの基礎知識を解説していきます。これから冊子制作を検討しているという方はもちろん、印刷物について知りたいという方にもおすすめの記事です。ぜひ最後までご覧くださいませ。

冊子とは?

冊子とは
冊子とは、印刷された複数枚の用紙を重ね、綴じて一つの束にした印刷物のことです。冊子は、表紙と本文とから構成されており、ページ数や情報量が多い場合でも閲覧や持ち運びに便利なのが特徴です。
冊子には、パンフレットやカタログ、マニュアルや会報誌などが該当し、本や小冊子とも呼ばれています。企業のサービス内容の紹介や社内マニュアル、学校案内などのように、広告や教育、広報などさまざまな情報を広く伝えたい目的で使われることが多くなっています。
また、冊子は一般的な本よりもページ数が少ない点やA4やA5サイズで作られるのも特徴の一つです。表紙と本文とを同じ用紙で制作するケースもあれば、表紙だけを厚みのある用紙にして耐久性を高めるケースもあります。冊子にする内容や目的に合わせて、サイズや綴じ方、用紙を自由に選択することが可能で、デザイン性や可読性が重視されたポピュラーな印刷物です。

【冊子と小冊子との違い】

「冊子」と「小冊子」は、普段は同様の意味で使われることが多くなっています。どちらも印刷された複数枚の用紙を綴じて製本した印刷物となっていますが、厳密にいえば、ボリュームや目的が異なります。
一般的に「小冊子」は、数ページから数十ページ程度の比較的薄い冊子を指しており、企業のサービス紹介や短期キャンペーンの案内、説明書などに用いられています。その一方で「冊子」はそれよりも広い意味を持っており、数ページから成るパンフレットから厚みのある会社案内や教育資料までが含まれています。
要するに、小冊子は「冊子の一種」です。デザイン会社や印刷会社においても、明確な線引きはなく、その用途やページ数によって呼び方を変えている傾向があります。そのため、制作の際は、目的に応じて「どのくらいの情報量を伝えるのか」「どのくらいのボリュームのページ構成にするのか」を意識して呼び分けると良いでしょう。

【冊子とパンフレットとの違い】

冊子とパンフレットの違い
「冊子」と「パンフレット」も混同されやすいと言えます。
パンフレットとは、主に特定の商品やサービス、イベントなどを紹介するために作られる印刷物であり、一般的にはページ数の少ない資料を指しています。また、なかには、綴じずに折り加工のみのタイプであるリーフレットと呼ばれるパンフレットも存在します。一方冊子は、やはり複数ページを綴じて本のような形状に仕上げたものを指しています。つまり、パンフレットは情報を簡単にまとめた“紹介資料”であるのに対して、冊子は情報を構造化して整理した“読み物”としての側面が強くなっています。
こうした点から、パンフレットと冊子は目的や用途に応じて選択されることが重要となります。具体的には、営業資料や展示会等にはパンフレットが適していますし、会社紹介や採用案内のように継続的に用いられる資料には冊子が最適と言えます。このようにして、印刷物が持つ目的を明確にすることで最適な形を導き出しやすくなるでしょう。

冊子の製本方法

取扱説明書 印刷
冊子にはさまざまな製本方法があります。この製本方法は、冊子の耐久性や開きやすさ、仕上がりの美しさに大きく影響しています。そのため、ページ数や目的に応じて適切な製本方法を選ぶことが大切です。

~冊子の製本方法の種類~
☑中綴じ製本
☑平綴じ製本
☑無線綴じ製本
☑あじろ綴じ製本
☑糸綴じ製本
☑中ミシン綴じ製本

【中綴じ製本】

中綴じ製本とは、印刷した用紙を複数枚重ねて中心から二つ折りにし、折った部分を針金や糸で綴じる製本方法のことです。小冊子やパンフレットにしばしば用いられる製本方法で、ページ数の少ない冊子に適しています。ページを開きやすく、ノド*までしっかり開いて見ることが可能なため、見開きでのレイアウトにもおすすめです。また、中綴じ製本は費用も比較的安価であることが多く、印刷物の美しい仕上がりを手軽に実現できる点が魅力の製本方法です。
 
*ノド・・・本を開いたときに綴じられている内側のこと。
 
中綴じ製本に関する詳しい内容は、中綴じ製本とは?ページ数の少ない冊子におすすめの製本方法をご紹介します!をご覧ください。

【平綴じ製本】

平綴じ製本とは、用紙の端をホチキスで綴じる製本方法のことです。中綴じ製本と比べてページ数の多い冊子にも対応が可能で、自分でも簡単に製本ができることから費用を抑えられるのもうれしいポイントです。ただし、その構造からノドの部分ギリギリまでページを開いて見ることはできません。したがって、見開きデザインを重視したい冊子には不向きと言えるでしょう。
 
平綴じに関する詳しい内容は、薄い冊子に向いている製本方法とは?平綴じ・中綴じ・無線綴じの使い分けについてをご覧ください。

【無線綴じ製本】

無線綴じとは、印刷された本文を表紙でくるみ、背表紙部分に接着糊を使用して冊子として製本する方法のことです。つまり、製本の際に針金や糸は使いません。背表紙ができるのが特徴で、テキスト冊子やカタログに使用され、ページ数が多くても丈夫な冊子を製本することができます。ページがしっかりと固定されるため、耐久性が高く長期保存に適しています。また、背表紙に印刷することも可能ですので、書籍のような仕上がりになります。
 
無線綴じに関する詳しい内容は、無線綴じとは?中綴じとどう違うの?メリット・デメリットについてもご紹介!をご覧ください。

【あじろ綴じ製本】

あじろ綴じとは、無線綴じを改良した綴じ方法で、糸でページを一冊ずつ手作業で綴じる伝統的な製本方法です。主に、和装本や高級冊子に用いられています。糸を交互に通して綴じることで耐久性が高まり、長期保存にも耐えられます。通常の無線綴じよりも強度があり、誌面を広く使えることから文庫本や漫画誌、カタログなどに採用される製本方法です。ただし、高級感を演出したい冊子には最適ですが、手間がかかることから大量印刷には不向きと言えます。

【糸綴じ製本】

糸綴じ製本とは、複数ページを束ねて糸で綴じる製本方法のことです。無線綴じに比べて耐久性が高く、ページが開きやすいのが特徴です。そのため、書籍や写真集、記念誌など高品質の冊子に向いています。

【中ミシン綴じ製本】

中ミシン綴じとは、業務用ミシンを使って本の中心を糸で綴じる製本方法のことです。中綴じ製本同様にページ数の少ない冊子に適していますが、ミシンで縫うためさらに耐久性が高くなります。比較的小規模な冊子や耐久性を求めたい小冊子などに用いられている製本方法です。

冊子の綴じる方向

冊子の綴じ方向は、可読性やインパクトに大きな影響を与えます。一般的に日本語で書かれた冊子には、右綴じと左綴じとがあります。それぞれ用途や文化的背景、読者の習慣に合うよう選択されています。綴じ方向の選択を誤ると、ページがめくりづらいだけでなく、デザインのバランスも崩れてしまうことがあるため、確認して決定することが重要です。

【冊子の右綴じ】

冊子の右綴じは、右から左へページをめくる形式となっています。日本語の書籍や和装本、写真やイラスト、マンガなどに用いられています。右綴じは、縦書きの文章との相性が良く、落ち着いた印象を与えることから、高級冊子や資料集、記念誌などでも採用されています。

【冊子の左綴じ】

冊子の左綴じは、左から右へページをめくる形式となっています。欧米文書やビジネス資料、パンフレットやカタログなどで用いられています。左綴じは、横書きの文章や統計情報などを掲載している冊子に向いています。
 
綴じ方向に関する詳しい内容は、右綴じ、左綴じの使い分け方のルールとは?冊子データ作成時のポイントもご紹介!をご覧ください。

冊子のサイズ

冊子 サイズ
冊子にはさまざまなサイズがありますが、一般的に国内外で標準化された規格であるA4、A5、B5が使われることが多くなっています。なかでもA4は見開きで大きく情報を掲載したいというケースに適しており、企業の報告書やカタログでよく採用されるサイズです。また、A5やB5は手に取りやすく、扱いやすい点がメリットです。
冊子サイズは、製本方法や印刷コストにもかかわってきます。サイズが大きい場合、情報量をまとめやすい一方で用紙代や印刷コストがかさんでしまう傾向にあります。逆にサイズが小さければ印刷費用を抑えて持ち運びもしやすいというメリットがありますが、文字や図のレイアウトには工夫が必要となります。
さらに、特注サイズとしてスクエア型や変形サイズの冊子を作ることも可能です。ブランドのイメージやターゲット層に合わせて、インパクトのあるデザインを意識しながらサイズを選ぶと良いでしょう。最終決定のポイントは、「情報量」と「配布しやすさ」のバランスの2点です。

冊子の用紙の種類

冊子 用紙種類
冊子は、使用する用紙の種類によって読みやすさや印象が大きく異なります。一般的に使用される用紙には、上質紙、コート紙、マットコート紙などがあります。このほかB7バルキーやラフクリーム、アイベストなどの種類もあります。それぞれの特徴を理解し、冊子の用途やデザインに適した種類を選ぶようにしましょう。

【上質紙】

上質紙は、表面加工が施されていない、最も基本的で汎用性の高い用紙です。用紙の表面が滑らかであるため、文字が鮮明に印刷されやすく、文章がメインの冊子に向いています。また筆記性に優れているため、鉛筆やボールペンで書くことが可能で、メモ帳やコピー用紙として使われることも多くなっています。耐久性も高く、文集や論文、業務マニュアルなど長期的に保管したい冊子に適しています。

【コート紙】

コート紙は、用紙の表面に光沢加工が施されています。そのため写真やイラストなどの再現性に優れている種類と言えます。発色の良さと滑らかな手触りが特徴で、企業のパンフレットや製品カタログ、広告冊子など広く採用されています。光沢感があることから、高級感を演出しやすく、視覚的にも訴求力のある冊子を作るのに最適です。ただし、光の反射もあることで読みづらさが生じるケースもあるため、文字や文章が多い冊子には注意が必要です。

【マットコート紙】

マットコート紙はコート紙同様、印刷適正が高い用紙となっています。ただし、表面の光沢が抑えられているため、落ち着いた印象を与えながらも、色の再現性も保てます。このことから、ビジネス資料や教育関連冊子、企業報告書などにおいて重宝されている用紙です。光の反射が少ないため、長時間閲覧しても疲れにくく、文字情報と写真とをバランスよく掲載することが可能となっています。

【B7バルキー】

B7バルキーは、別名「書籍用紙」とも呼ばれ、小説や文庫本などのような書籍の本文印刷に特化した用紙のことです。書籍用紙は、淡いクリーム色の用紙であるため、目にやさしく長時間の読書に適しています。書き込みもしやすく、柔らかい印象を与えることができるのが特徴です。
 
書籍用紙に関する詳しい内容は、書籍用紙とは?上質紙との違いもご紹介!をご覧ください。

【ラフクリーム】

ラフクリームも「書籍用紙」の一種です。こちらは、「B7バルキー」が淡く黄味がかったような色の用紙です。B7バルキー同様、書くことに適していて、眼にやさしいという特徴があります。

【アイベスト】

アイベストとは、主に表紙に用いられる用紙で、色合いがきれいに出るのが特徴です。そのため、表紙の第一印象でインパクトを与えたいという人は、この用紙で冊子を作ると良いでしょう。また、アイベストは紙自体に厚みもあるため、強度も高くなっています。

冊子の用紙を選ぶ際の注意点

冊子の用紙を選ぶ際には、その厚みにも注意が必要です。
一般的に、紙には連量という単位が使われています。連量とは、ある一定のサイズの紙1,000枚を表す単位です。「そのサイズの紙を1000枚重ねたときの重さ」を表します。連量は、1連あたりの重量のことを指しており、単位は「kg (キログラム)」となります。つまり、1連= 1,000枚ということになります。
具体的に、一般的に使われているコピー用紙は73kgです。これは、コピー用紙を1000枚重ねたときに、その重さが73kgになるくらいの紙の厚さになるということを表しています。連量が大きくなればなるほど、紙の厚さは厚くなり、小さくなればなるほど紙の厚さは薄くなるということです。連量から、ある程度紙を重ねるとどれくらいの重さになるのかという目安がわかります。
冊子を作る際には、この紙の厚さにも注意しましょう。
  
連量に関する詳しい内容は、連量(れんりょう)とは?をご覧ください。

冊子の印刷方法

オンデマンド印刷
冊子の印刷方法は、オンデマンド印刷とオフセット印刷の2種類に分けることができます。それぞれ、どちらを選ぶかによって仕上がりやコスト、納期が大きく変わるため、冊子の目的や部数に応じて印刷方法を選ぶことが大切です。

【オンデマンド印刷】

オンデマンド印刷とは、必要なときに必要な部数だけ印刷が可能な印刷方法です。
オンデマンド印刷のメリットは…
◎短納期(スピード納期対応可能)
◎少部数・少量印刷に向いている
◎在庫を抱える必要がない
◎内容の一部を変更した印刷に最適
 
デジタル印刷技術を活用することで、版を作る初期工程が不要なため、短期間で印刷を完了させることが可能です。このような特徴から、小ロットの冊子や内容が頻繁に変更・更新される資料、個別印刷が必要なカスタマイズ冊子に最適です。また、必要に応じて印刷のタイミングを調整できるため、在庫リスクを最小限に抑えられる点もメリットです。ただし、印刷枚数が増えれば増えるほどコストが高くなってしまいます。

【オフセット印刷】

オフセット印刷とは、印刷版を用いて紙にインクを転写する方式で、大量印刷したい場合におすすめです。
オフセット印刷のメリットは…
◎多部数の印刷ならコストダウンが可能
◎高品質な仕上がり
◎大きいサイズの印刷が可能
 
このようなメリットから、写真やイラストの色味を忠実に再現できるため、カタログやパンフレット、雑誌などの商業印刷物によく用いられています。ただし、版を作るための初期費用や時間が必要となるため、小ロットの印刷ではコストパフォーマンスが低下してしまうおそれがあります。
 
オンデマンド印刷とオフセット印刷に関する詳しい内容は、オンデマンド印刷とは?オフセット印刷との違いについてもご紹介します!をご覧ください。

まとめ

今回は、冊子のあれこれについてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
冊子は、ただの小さな本ではなく、情報を構造化し、整理して伝えるための重要な媒体と言えます。今回ご紹介しました、ページ数や綴じ方、サイズ、用紙選び、印刷方法の選定などの要素が、冊子のクオリティを左右します。より魅力的な冊子を作成するためにも、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。
大倉印刷でも、冊子の印刷・製本を承ております。お困りごとやご相談ごとがございましたら、大倉印刷にお問い合わせくださいませ。経験豊富なスタッフ一同、心を込めてご対応させていただきます!
 
 
 
 
 
大倉印刷は、2024年には文京区で創業40年となりました。
培った実績と経験で、短納期案件や少部数から多部数をこなしてきた豊富な実績がございます。
お客様の様々なニーズに応えるワンストップ生産体制にて、印刷、製本加工、納品・発送までの一貫生産都内有数印刷機器の保有数です。
文京区に自社および自社工場を持つ利便性の良さをお客様のご要望に最大限活用させていただきたいと思っております。
“冊子”のことはもちろん大倉印刷だからこそ、できる形をご案内いたします。どんなことでも、お気軽にご相談お問い合わせください。

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