PUR製本とは、PUR糊を使用して本を綴じる製本方法です。
PUR製本は、通常の無線綴じよりも本の根本から開きやすいため見開き1ページを開いたままで使用しやすい本に仕上がるのが特徴です。
強度が高い製本方法であることから、写真集や教科書などに使われています。
PUR製本は、冊子印刷で使われる製本方法の一つです。無線綴じに使用するホットメルトという糊の部分に、強度や耐熱性に優れたPUR糊を使用する製本方法です。
通常の無線綴じにおいては、EVA系の接着剤を使用しています。しかし、PUR製本では反応性ポリウレタン系の接着剤を使用することで、強度や接着性、柔軟性をアップさせることができます。
通常の無線綴じよりも丈夫で本の根元から開きやすい冊子に仕上げることができるのも特徴の一つ。また、糊自体が温度変化に強いため、長期保管する冊子にも向いています。
*ノド・・・本を開いたときに綴じられている内側のこと。
PUR製本のメリットは大きく分けて以下の4つです。
使用する糊(ホットメルト)の粘着強度が高いことから、ページ数が多くても丈夫な冊子を製本することが可能です。
使用する糊(ホットメルト)の柔軟性も高いため開きが良く、ページ数が多くても読みやすく仕上げることができます。
使用する糊(ホットメルト)は耐熱性に優れており、100度近い温度環境にあっても糊が溶ける心配はありません。
PUR製本に使われる糊(ホットメルト)は、一度固まると古紙リサイクルの溶解工程においても溶けることがないため容易に除去することができます。日本印刷産業連合会では、『環境配慮型製本のり』に指定されています。
PUR製本の主なデメリットは以下の2つです。
・製本作業の難易度が高い。
・コストがかかる。
通常の無線綴じに比べ、接着剤の取り扱いが難しいため、対応できる現場が少ないことからコスト増へつながってしまいます。
手で押さえておかなくても本を開いた状態をキープできるため、本を読みながら他の作業をしたい場合に向いています。
本をテーブルなどに置いたまま読書を楽しむことができます。お子様と一緒に絵本を読むときにもおすすめです。
本の開きが良いため、ノドの部分までしっかりと見ることが可能です。見開きのデザインや写真・絵柄が多くある冊子におすすめです。
紙面が完全に開けるため、書き込みをしたい場合にもおすすめ。片方の手で冊子を押さえていなくても書き込みがしやすいため、ノートやテキストなどにも向いています。
通常の無線綴じの場合、本の開きがあまり良くないため、ノドの部分がうまくコピーできないことも。しかしPUR製本では、ノドの部分までしっかり開けるのでコピーも簡単に取ることが可能です。
通常の無線綴じより糊の強度が高いため、開閉時の耐久性もアップ!長期間使用される冊子に向いています。
PUR製本は温度変化にも強く、とても丈夫で長持ち!そのため、長期間保存される本や温度変化が激しい場所で保管する冊子にもおすすめです。
メリットのところでもお伝えしましたように、PUR製本された冊子は紙と糊を完全に分離することが可能です。そのリサイクル適性の高さから、日本印刷産業連合会の古紙リサイクル適正ランクリストにおいて最高のAランクに分類されています。
PUR製本についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
PUR製本では通常の無線綴じで感じていた、“冊子が完全に開ききらなくて不便”という点が改善され、耐久性や耐熱性もさらにアップします。
これまでの冊子に満足できなかったという方は、一度PUR製本を試してみてはいかがでしょうか。
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